今季はおろか2016年までフェラーリとの契約を残すフェルナンド・アロンソだが、いずれチームから脱退が発表される模様だ。
スペイン『COPE』のウェブサイトによると、両サイドは契約を中途解除する方向で合意したという。アロンソのもとには、マクラーレンから年5,000万ユーロ(約68億8,000万円)もの大金オファーが舞い込んだとのうわさだ。
「アロンソは現在、日本でフェラーリとの将来について検討中だ」と語るのは、まもなくフェラーリ会長を辞職するルカ・ディ・モンテゼモーロ。彼は、4日(土)に開幕したパリ・オートサロン出席のためフランスに滞在中だ。今月中にフィアットCEOのセルジオ・マルキオンネがモンテゼモーロのポストに就く予定である。
「結論はどうあれ、われわれはアロンソとチームのいずれにとってもベストな解決法を導き出すと確信している」と、モンテゼモーロ。
各スポーツメディアによると、アロンソとともにレースを戦う、ごく親しいチームのスタッフは、すでにアロンソと別れをいいあっているという。もはや後戻りはなさそうだ。
「私は、アロンソに感謝しなくてはならない」と、モンテゼモーロは続ける。「残ろうが去ろうが、彼はフェラーリに多大な貢献を果たしてきたからだ」
「われわれには契約が存在する。双方に共通する多大な敬意をもって、数日中に最終決定を下すつもりだ」
「彼が残るといってくれたら、嬉しい。もし互いに関係を終わらせると決めたら、なるべく両者にふさわしい方法でそうする」と、モンテゼモーロはつけ加えた。
いっぽうマルキオンネも、同じくパリでアロンソとの別離が近いことを次のようにほのめかしている。
「パートナーは誰であれ、フェラーリのほうが重要だ」と、マルキオンネ。「われわれの最優先事項は、はっきりしている。会社、ブランド、そして何より全従業員だ」