トト・ヴォルフによると、メルセデスAMGが2015年も引き続きルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグを起用する確率は100%ではない。
ロズベルグとは長期契約を結んでいる。そのいっぽうで、来季新たにホンダと提携するマクラーレンに電撃移籍しそうなドライバー候補のなかにハミルトンの名も含まれているのだ。
最近、少しながらメルセデスAMGとハミルトンで意見の食い違いが表面化。例えばヴォルフは、2015年以降についてドライバー側との話し合いを「凍結」したことを示唆している。
ところがハミルトンは先月、こう話していた。「僕が何かを凍結したといった覚えはないよ」
ロズベルグとの関係は、すでにかなりこじれている。もしロズベルグが2014年タイトルを獲得すると、ハミルトンの心はメルセデスAMG退団に傾いてもおかしくないという。
さらにヴォルフも、もし両者が協調しながら効率的に仕事にあたることができなければ、チームとしては2015年のラインアップについて再考せざるを得ないと警告を発している。
F1第15戦日本GP開幕の数日前にも、ヴォルフは同じ趣旨の発言を行なった。
彼はドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に対し、2015年ドライバー・ラインアップの現状キープは、今のところ「99%」でしかないと語ったのだ。
「完全にはいい切れない。例外的な状況に陥る場合だってある。人生に100%確実なものなんてないだろう」
そしてヴォルフはまた、とりあえずハミルトンとの交渉は中断中だと、次のように語った。
「両サイドとも再契約を望んでいる。だから、問題を先送りにしようと決めた。理由は選手権が白熱しているからだ」
「商業的な課題を話し合うより、まずは今シーズンを乗り切りたい。それが終わったら最初にやることは、ルイスとの話し合いだ。そしてできれば、2015年以降についてすべてをスッキリさせたい」