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バトン、F1引退も覚悟

2014年09月20日(土)20:24 pm

マクラーレンの2015年ドライバーが未だに決定していない。チームの判断次第では来季F1の扉が閉ざされると、ベテランのジェンソン・バトンは危機感を募らせている。

ホンダとのタイアップ初年度に向けてセバスチャン・ベッテル(レッドブル)やフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に代表されるトップドライバーとの契約を目指すマクラーレン。かなり不透明な状況のなか、先々週の第13戦イタリアGPから受けた印象では、実現は難しそうだ。

いっぽうで、バトンならびに彼のマネージャーとチームCEOのロン・デニスは、以前より前向きに交渉を進めていたとの証言もある。

だが今週末の第14戦シンガポールGPでレーシングディレクターのエリック・ブーリエは、非常に口が堅い。

「決定と発表を待ってくれ」と、報道陣に告げるブーリエ。

バトンもこれに調子を合わせる。「がまんが肝心だ。みんな、ここは堪えてくれ」

二人のコメントから何が読み取れるだろう。ひょっとすると決定はすでに出ていて、近々の発表まで沈黙を守る方針か。

バトンは次のようにいう。「まだ答えは出ていない」

こうした決定の遅れから、今後、F1の選択肢が狭まる恐れがバトンにはある。

「(他の)ほとんどのコックピットは埋まっていると思う」と、バトン。

もしマクラーレンの関心が他のドライバーに向いたら、バトンにとってはゲームオーバーだ。残りの空きシートに対する彼の興味は薄い。

「あくまで競争力のあるチームでドライブしたい。でなければ、世界チャンピオンの一人としてF1を続ける意味はほとんどないね」

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