2014年F1最終戦アブダビGPで実施が予定される新「ポイント二倍」制度は、短命に終わりそうだ。F1 CEOバーニー・エクレストンが認めたもの。
同システムは、シーズン終了ぎりぎりまで選手権争いをおもしろくしようと、今年、導入されたばかり。
ところが、このアイデアに議論が続出。ほとんどは否定的な意見ばかりで、さすがのエクレストンもお蔵入りに傾いているのだ。
「ほんとうは最終三戦でやりたかった」と、シンガポールで語ったエクレストン。「だが、気でも違ったかとみんながいうので、やめた」
「今後も最終戦で続けるかどうかは分からない」と、エクレストン。「やめるかもしれない。効果のほどは、まだ何ともいえない」
来期以降も続くものもある。非常に好評なシンガポールの夜間レースである。”東洋のモナコ”と形容されるくらいだ。
「独特なレースだ。それに美しい」と、エクレストンもご満悦だ。
「このまま末永く開催するつもりだ。これほどユニークなレースも珍しい」
唯一無二なレースといえば、FIA(国際自動車連盟)主導で始まった電動シングルシーターの選手権、フォーミュラEだ。だがエクレストンは、フォーミュラEがF1の脅威に発展すると思っていない。
「あれは、まったくの別ものだよ。いってみれば、レッドブルのエアレース(プロペラ機を操縦して決められた関門をクリアする、タイムトライアルの国際シリーズ)みたいなものだ」
「なかなかドラマチックだが、F1とは違う」