ザウバーF1チームの買収交渉に失敗したカナダ人大富豪が、今度はマルシャの買収を検討しているかもしれないと報じられている。
F1イタリアGP(第13戦)が行われたモンツァのパドックでは、トミーヒルフィガーやペペジーンズといった世界的ファッションブランドのオーナーであるローレンス・ストロールが、財政危機に陥っているザウバーの買収を目指して、すでに詳細な交渉に入っているようだとのうわさが大きくささやかれていた。
だが、その後すぐに、その交渉は最後の詰めのところで決裂したようだといううわさに変わっていた。
『Italiaracing(イタリアレーシング)』は、これに関して次のように書いている。
「ローレンス・ストロールは、スイスに本部を構えるザウバーに買収を申し入れたが、ペーター・ザウバー(チーム創設者)とモニシャ・カルテンボーン(チーム代表)から否定的な回答を受け取った」
だが、フェラーリとも深い関係を持つことで知られるストロールは、今度は、ザウバー同様にフェラーリエンジンの供給を受けているマルシャにその矛先を向けたようだと『Italiaracing(イタリアレーシング)』は付け加えている。
熱狂的なモータースポーツファンとして知られるストロールだが、何台ものフェラーリ市販車を所有しているばかりでなく、現在は息子のランスがフェラーリの育成ドライバーの一員ともなっている。
今回話題に上ったマルシャも、タイトルスポンサーであったロシアのスーパーカーメーカーとはすでに契約が解消されたことが明らかとなっており、財政的苦境に立たされていることは疑う余地もない。さらに、現在マルシャのドライバーを務めるジュール・ビアンキもフェラーリ育成ドライバーの1人だ。