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【動画】井原慶子、政府主催「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」にてラガルドIMF専務理事と対談

2014年09月14日(日)20:15 pm

政府主催の日本と国際社会の平和と安定に向けた取組みとして、「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム~World Assembly for Women in Tokyo: WAW! Tokyo 2014」が行われ、国際レーシングドライバーでFIA(国際自動車連盟)委員の井原慶子も出席、クリスティーヌ・ラガルドIMF(国際通貨基金)専務理事と対談し、レセプションでは安倍首相とも会話を交わした。

 「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」World Assembly for Women in Tokyo(略称:WAW! Tokyo 2014)が東京にて開催された。(9月12日(金)から14日(日)。日本国政府、日本経済団体連合会、日本経済新聞社、日本国際問題研究所の4者による主催、日本経済研究センターによる後援。)

 このシンポジウムには、ラガルドIMF専務理事をはじめ世界各国から政治リーダー、ビジネスリーダー、有識者が参加し、女性が働くことによる経済効果や多様な働き方、社会の発展や世界共通の女性の課題について議論し、政府としては東京から世界へ、女性活躍促進のための方途を発信したい考えだ。

井原は12日(金)午前中に東京大手町にある日本経済新聞社カンファレンスホールにて、ラガルドIMF専務理事と対談。
この対談には井原のほか、日本企業で活躍する女性役員や教授など約10名とIMF女性職員が参加し、シンポジウムの主題である、女性が輝く社会に向けて活発な議論が交わされたということだ。

シンポジウムの基調講演の中(動画参照)で、安倍首相とラガルドIMF専務理事は女性が活躍できる社会の実現について様々な意見を述べているが、ラガルドIMF専務理事は「女性のエンパワーメントによる経済効果」と題した講演の中で、日本人女性のリーダーとして「卑弥呼や紫式部、浅田真央」等を紹介している中(46分30秒)で井原についても触れ「世界最速の日本人女性」、「彼女はスター」と紹介し、「素晴らしい才能と可能性に満ちた女性たちがチャンスを待っている。みんなで成功へのドアをあけてあげましょう。一緒にチャンスに向かって歩んでもらいましょう。政府も地方政府も学会も企業のリーダーもポジションにかかわらず、社会にいる人がそうする(チャンスを与える)ことが必要です。彼女たちに力を与えましょう」と力強く語った。
■【動画】日経チャンネル「WAW! Tokyo 2014 公開フォーラム 女性の力を成長の源泉に【Part.1】」

会議を終えた井原のコメント
「IMF専務理事として経済や国際社会をリードするラガルドさんとお話できて大変刺激的でした。私は今までの15年のレースキャリアの中で、ラガルドさんの母国であるフランスの人たちやチームに大変助けられました。

フランスは女性登用先進国ですが、女性の活躍が経済や社会に有益だと理解されている背景があり、仕事に対する成果や多様な働き手を素直に受け入れてくれる環境があります。そんな背景から、今年もフランスのトップチームとタッグを組み、結果を出すことができました。

ダイバーシティの観点でまだまだ閉鎖的と言わざるを得ない日本の自動車産業やモータースポーツにおいて、女性が活躍することにより、立場や価値観の違いを理解して共存できる成熟した社会への追い風になればと思います」

また、今後について井原は次のように語った。
「先日、日本でも立ち上がったWomen in motorsportの活動やFIAの活動を進めていきたいと思います。女性レーサーのみならず、競技運営の要であるオフィシャルやボランティア、メカニック、エンジニアそしてマネージャーなど、モータースポーツや自動車産業に関わるあらゆる職種で女性が活躍できる環境作りに貢献できればと思います。

世界が刻々と変わる今、国も企業も個人も新しいことに挑戦してアイディアを生み出し、発展していく必要があると強く感じています。新しいアイディアとは、多様性から生まれるもの。性別も多様性においては重要なポイントです。今まで世界50か国をレースで転戦してきて、性別、国籍、年齢などさまざまな壁がありましたが、立場や価値観の違いがありながらも協力して挑戦すると、素晴らしい成果を達成できることを体感してきました。 日本では、『女性の活躍』が1つのアイディアとしか理解されていない部分もまだまだありますけど、多様な人が協力しながら働けることを日常の風景とさせるために、先ずは女性の力を最大限発揮できる社会背景作りに着手したと思っています」

さらに井原は、WEC(世界耐久選手権、富士スピードウェイ、10月12日(日)決勝)富士6時間耐久へ参戦することを発表しており、子どもたちが英語で世界一流と触れ、多様な教育と経験をしてもらうべく、子どもたちを富士スピードウェイへ招待するというチャリティ活動も行っている。

昨年は、Z会や未来のグローバルリーダー育成スクールIGSなど日本全国の様々な企業・社長が「教育プログラム」に賛同し、サーキットで世界戦を観戦しながら子どもたちの教育を見守っていた。

様々な活動をする井原は、WECに向けて次のように語っている。
「今年もWEC富士6時間耐久へ子どもたちを招待したいと思います。WECはドライバーだけではなく、世界中で大成功している企業オーナーや社長、そして世界一流のメカニックが集まり、本気で戦っている素晴らしいレースです。ぜひ【WEC富士で未来を担う子どもたちが世界一流に触れる機会】にご賛同いただければ幸いです。サーキットでお会いできるのを楽しみにしております。先月のアジアンル・マンシリーズ富士での総合優勝に続き、連勝を狙いますので、レースの応援もよろしくお願いします!」

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