13日、中国・北京で開幕したフル電動フォーミュラカーレース、フォーミュラE。前日、BMWが公式カーとして電気自動車(EV)のBMW i8とi3が採用されたと発表した。
■【画像】BMW i8とi3、フォーミュラE公式パートナーに
このBMW i8とi3は見た目は近未来のカッコいいクルマだが、実際の走りなどはどんなクルマなのだろうか?
さっそく、BMWiシリーズアンバサダー(WEC世界耐久選手権ドライバー)井原慶子氏にそれぞれの特徴を聞いてみた。
■TopNews:
BMW i8とi3が話題のフォーミュラEの公式カーになりましたが、どんなクルマなのでしょうか?
■井原:
BMW i8とi3が、フォーミュラEのセーフティーカーとコースカーに使用されるとは、もってこいだと思います。
■TopNews:
やはり電動スポーツカーだからですか?
■井原:
はい、i8のトルクは570Nmとすごいパワーなので、そのまま混ざってレースに参戦したいぐらいですね(笑)
■TopNews:
普段はBMW i3に乗っているそうですが、どんなクルマなんですか?
■井原:
はい、普段i3に乗っていますが、BMWのACC(アクティブクルーズコントロール)は精度が高い。アクセルやブレーキに全く触れなくてもボタン一つ押せば一定速度で走ってくれます。時速140キロまでの速度であれば、濡れている路面やカーブでも安定して半自動運転してくれるので、レースのセーフティーカーやドライバーエクステンションカーにはもってこいかもしれませんね。
■TopNews:
タイヤが大きくて特徴的ですよね?
■井原:
i3のタイヤは、ブリヂストンのF1タイヤを開発していたエンジニアたちが英知を結集して作ったタイヤを履いていて、市街地コースによくある道 幅が狭いヘアピンカーブなどを実に軽快に駆け抜けることができます。
■TopNews:
製造過程でも環境にも優しいクルマということですが?
■井原:
BMWiシリーズは、運転する時のみならず、車のパーツ素材を調達するところから廃棄するに至るまでいかにCO2フリーに近づけられるかということを徹底して考えたサステイナブル・マニュファクチャリング(Sustinable manufakuturing)を実現しています。水力発電や風力発電などの再生可能エネルギーでボディのカーボンを生成したりクルマを組み立てるなど、生産工程のCO2排出に至るまで考えられています。世界中の市街地を高速かつCO2フリーで駆け抜けるフォーミュラEレースに、世界最先端の量産車BMWiシリーズが安全管理に導入されるのはぴったりですね。