来年からホンダエンジンを搭載するマクラーレンは、トップドライバーの獲得を1年先延ばしにするかもしれない。
■【結果】F1第13戦イタリアGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数(ペナルティで順位変更)
マクラーレンは新たなホンダ時代を見据えて、チャンピオン経験者のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)などの獲得を目指しているとうわさされているが、この3人はいずれも現在の契約が来年も残っている。
■イギリス紙がドライバーラインアップ継続と報道
イギリスの『Observer(オブザーバー)』紙は、マクラーレンが現ラインアップ継続を近く発表するだろうと伝える。
マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエは5日(土)、『Observer(オブザーバー)』紙にこう話した。
「今のドライバーに満足している」
「彼らを評価する者もしない者もいるだろうが、私は気にしない。あのように良いドライバーがいて幸せだし、幸運なことだ。2人が来シーズンもいるなら、われわれは喜んで受け入れる」
■ドライバー変更は2016年か
ブーリエは、ドライバー変更について考えるのは2016年のほうがより良い「戦略」だと示唆している。
「実のところ、全員と話をしてきた。それは隠してこなかった。ダニエル・リカルド(レッドブル)も考慮に入れるかもしれない。ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)もよくやっている」
「だが、われわれは戦略を考えている」
「2016年について考えなければならない。誰が、いつ、どのように、いくらでと。自分たちが将来をどのように築いていくべきか、それを知る必要があるからだ」
「F1では、特にAクラスのドライバーたちは、翌年ではなく翌々年について話し合うのが普通だ」
トップドライバーがホンダエンジンの実力が分からないうちに移籍する賭けにでることは考えにくい。
「ぜひ最高のクルマを手に入れたい」とブーリエ。
「そうすれば最高のドライバーを引きつけることができ、常勝パッケージが手に入るからだ。いつかは交渉を始めなければならない」
マクラーレングループ会長兼CEOのロン・デニスは、ぎりぎりまで発表を延ばし、シーズン中にドライバーラインアップを発表しないこともにおわせている。
「選択をする以前にまず誰が(移籍)可能かを確定すべきだ」