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メルセデスAMGにノルベルト・ハウグ流バトルのすすめ

2014年09月04日(木)21:59 pm

メルセデスAMGでチーム内バトルを演じるルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは、2014年F1世界選手権を引き立てる功労者だ。

以上のように話すのは、元チーム代表のノルベルト・ハウグ。熱い争いを続ける二人の扱いをトト・ヴォルフ、パディ・ロウとニキ・ラウダに任せ、すっかりストレスから開放された。

ハミルトンとロズベルグは、二週間前のF1第12戦ベルギーGPで発生した接触事故から、ますます関係が険悪に。チーム首脳は取り扱いに苦慮しているかのように見える。だが、ハウグは彼らの仲違いを違う視点からとらえている。

ヴォルフもラウダもロズベルグを厳しく非難、正式なけん責処分まで下したが、ハウグは、スパ・フランコルシャンの一件をごく当たり前の出来ごとと考えている。

「起きてはならないが、起きても不思議ではない。たとえチームメートのあいだでもね」と、ハウグはドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に話す。

「二人だけでタイトルを争っていて、チームオーダーなしでレースをすれば、なおさらだ。しごく真っ当じゃないか」

「ハミルトンとロズベルグがコースで丁々発止とやり合うさまは、シルバーアロー(メルセデス・ベンツの愛称)にとって貴重なチャンスだ」

現チーム首脳は、スパのクラッシュをメルセデスのイメージにとって悪いとみなしているが、受けたダメージはすぐに忘れられるとハウグはいう。

「モンツァで1-2フィニッシュでもすれば、スパなんて過去のニュースさ」

いずれにしろ、ハミルトン対ロズベルグの熱いタイトル争いがなければ「2014年の世界選手権なんて今の半分もおもしろくはない」と、ハウグは主張する。

F1タイトルを賭け、横二列でやり合えばスパのような事故は避けられないとハウグはいう。

「卵を割らなければ、オムレツは作れない」と、ドイツ『Sky(スカイ)』に語るハウグ。破壊を恐れていては目的を果たせないということか。

「私は、この目でさんざん見てきたよ。デビッド・クルサード対ミカ・ハッキネン、ファン・パブロ・モントーヤ対キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソ対ルイス・ハミルトン・・・」

「チームメート同士の争いなんて今に始まった話じゃない!」と、力説するハウグ。

もしメルセデスAMGがスパでチームオーダーを敷いていたら、シーズンの最後に得る選手権の価値など「半分以下」だと、ハウグはいう。

ニキ・ラウダによるとメルセデスAMGは、他チームのライバルたちを蹴落とし、最終戦アブダビGPではハミルトンとロズベルグに思う存分、F1ドライバーズ選手権を争わせる方針だ。

「時おり火花も散るだろうが、われわれとしては、どちらが一番でどちらが二番になろうが一向にかまわない」と、ラウダはドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に語った。

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