来季ドライバーの組み合わせが気になるマクラーレンだが、レーシングディレクターのエリック・ブーリエは冬までに発表する意向を示した。
少なくとも表面上、強豪チームの中で来季ラインアップがはっきりしないのはマクラーレンだけだ。
メルセデスに代わって2015年からワークス待遇でマクラーレンにエンジン供給を行うホンダがトップドライバーをひとり入れたがっているのは、よく知られる。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)級の選手にプロジェクトを引っ張ってもらいたいのだ。
しかし、アロンソは候補から外れる公算が大きくなっている。フェラーリのチーム代表、マルコ・マティアッチは23日(土)、F1第12戦ベルギーGP開催中のスパでイギリス『Sky(スカイ)』のインタビューに応じ、来年も同じドライバーの顔合わせをキープしたいか質問されると、はっきり「イエス」と答えた。
ルーキーのケビン・マグヌッセン(マクラーレン)は堅実なシーズンを送っていることから、シートを明け渡すのは大ベテランで2009年の世界チャンピオン、ジェンソン・バトンと考えられる。
マクラーレンに在籍したこともある元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、マクラーレンを2015年ドライバー市場の中心的存在とみる。
彼はイギリス『Telegraph(テレグラフ)』紙に、次のように語る。「マクラーレンが大きな鍵を握っている」
「彼(バトン)はルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)よりコンマ2秒遅いというのがマクラーレンの考えだ。その点、ケビン・マグヌッセンはジェンソンより常にコンマ2秒速いわけではない」
「従って、彼らが求めるのはハミルトンのようにコンマ2秒走れるドライバーだ。そんな人材がいたら彼らは飛びつくだろう。とはいえ、ジェンソンほどの実力者を切って捨てる決断は勇気が要りそうだ」
ブーリエは23日(土)、シーズンオフまで何ヶ月も不透明な状態が続くことはないと話す。
米『NBCスポーツ』は、次のようなブーリエのコメントを伝えている。「そこまで長く待つつもりはない」
「多くのファンが、そして何よりドライバーふたり(バトンとマグヌッセン)が待っているはずだ」
「今後数年どのようにチームを運営するか答えが出るまで数日、場合によっては数週間待つ。とにかく少し時間が必要なのだ」