1億ドル(約103億円)で贈賄裁判を終わらせたバーニー・エクレストン。記録的な大金を支払って和解を選んだのは、F1のためだった。
そう打ち明けたのはエクレストンの弁護士スヴェン・トーマスだ。彼は『Fobes(フォーブス)』誌に対し、弁護団は「よい仕事をした。もうひとり(収賄の罪に問われたゲルハルト・グリブコウスキー)は8年6ヶ月の刑だからね」と語っている。
グリブコウスキーと比べ、エクレストンには大金を払える財力がある。でなければ、裁判はまだ何ヶ月も続いていたはずだ。
トーマス弁護士は『Fobes(フォーブス)』のクリスチャン・シルト記者に、こう話す。「忘れないでほしい。F1を止めるわけにはいかない。今後5ヶ月にわたってF1と裁判が並行して続けば、F1に次々と問題が出るかもしれないのだ」
「バーニー(エクレストン)は次のようにいったよ。”わかった。収監されずに推定無罪の原則も適用されるなら、裁判を続けるつもりはない”」
「そうなればあとは金額の問題だ。決めるのはバーニーの役目さ。F1の仕事を続けたかったからこそ、彼は決心したのだ」