かつて3度F1チャンピオンに輝いた往年の名ドライバーであるジャッキー・スチュワートが、今日のF1における最高のドライバーはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)であり、唯一の「天才」だと語った。
スペインの『Marca(マルカ)』に、今日のF1における最高のドライバーは誰かと尋ねられた75歳のスチュワートは、「知性の面では恐らくアロンソだろう。最速なのは多分ルイス・ハミルトンだろうね」と答えると、さらに次のように続けた。
「ロズベルグ(メルセデスAMG)も一貫性があるし、最高レベルのドライバーであることは間違いない。同じレベルにあると思うのがベッテル(レッドブル)だ。彼らが最高レベルだね」
「世界には何億人ものドライバーがいる。その中の数千人がレースで生計を立てている。そしてそのうちの数百人が本当にうまくやっている」
「現在は22人のF1ドライバーがいるが、その中で本当に優れているのは多分6人くらいだろう。そのうち3人は際立っている。だが、天才は1人だけだ」
そう語ったスチュワートは、次のように付け加えた。
「もし私が最も完成されたドライバーを選ばなくてはならないとしたら、それはアロンソだね」
さらにスチュワートは、現在33歳のアロンソは今が一番脂が乗っているときだと次のように続けた。
「最高の年齢だと思っている。彼は良いときも悪いときも、そして厄介な時期も経験してきた」
しかし、アロンソは現在その非常に厄介な時期にいることは間違いない。高い報酬を得ているとは言え、フェラーリに加入した2010年以降自身3度目のF1タイトルにはずっと手が届かずに来ている。
スチュワートは次のように付け加えた。
「彼がチームを変わるべきかどうかは分からない。だが、私によく分かっていることは、彼は今後6週間か8週間のうちにその決断をしなくてはならないということだ」