フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、フェラーリF1チームのドライバーであるフェルナンド・アロンソやキミ・ライコネン関するうわさに関し、「根も葉もないゴシップだ」と主張している。
アロンソに関しては、現在のフェラーリとの契約を早期に解約して別のチームへ移籍することを考えているといううわさや、すでにF1ドライバーにおいては最も高級取りだとされるアロンソが、フェラーリに対して2017年以降について巨額の年俸を要求しているようだとのうわさがささやかれている。
だがモンテゼモーロは、それはこの「夏の時期」によくささやかれる憶測に過ぎないとしている。
「夏の暑さのせいで、いつもばかげた話が出てくるものだよ」と語ったモンテゼモーロは、こうしたうわさは「意味のない」ものだと一蹴(いっしゅう)した。
アロンソも、フェラーリでレースをすることは「ほかのどのチームで走るよりも強い感情を覚えるものだ。そこにすごく魅力があるんだ」と語り、モンテゼモーロの発言を裏付けるようなコメントをしている。
その一方で、昨年5月のスペインGPでの優勝を最後にその後勝利から見放されているアロンソは、F1で最も重要なことは「勝つこと」だとし、次のように続けた。
「すべてのレースで大きな感動を得ることができる。でも、どういう形であれ、勝利することのほうがさらに重要だと思っているよ」
一方、モンテゼモーロは、フェラーリでは今季苦戦が続くキミ・ライコネンをクビにするかもしれないとのうわさに関しても、これを一笑に付し「2人の素晴らしいチャンピオンを有することができて幸運だ」と主張している。
モンテゼモーロは、レギュレーションが大きく変わったV6ターボ時代初年度である今季前半を失望のうちに終えたフェラーリでは、目に見えない部分で「徹底的な変更」を行うために懸命な努力を行っていると語っている。
フェラーリ創設者であるエンツォ・フェラーリの息子であるピエロ・フェラーリも、フェラーリがどのように現在の状況に対応しようとしているかを見れば「満足」するだろうと述べ、そこには「感情的だと見なされるような反応は見当たらない」と次のように続けた。
「それどころか、決定を下すより先にまず何を変えなくてはならないのかということについて慎重かつ非情に注意深い分析が行われているよ」