かつてベネトンやアロウズで活躍した元F1ドライバー、ヨス・フェルスタッペンの息子マックスが、これまでセバスチャン・ベッテルやダニエル・リカルドといった現レッドブルドライバーを育て上げたレッドブルの育成ドライバーとなったことが発表された。
だが、現在F1への昇格を目指している若手ドライバーの中には、ほかにもかつてのF1ファンにとっては懐かしい名前がある。それが、ブラジルの伝説的元F1チャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディの孫であるピエトロ・フィッティパルディだ。
アメリカのマイアミ生まれで現在18歳のピエトロは、F1ドライバーとなる夢を抱いて最近アメリカからヨーロッパへと渡っている。
これまで、エマーソンの実兄のウィルソンや、その息子でありエマーソンにとっては甥(おい)となるクリスチャンもF1で活躍しており、もしピエトロがF1デビューということになればフィッティパルディ・ファミリーからは4人目のF1ドライバー誕生ということになる。
かつてブラジル人ドライバーとして初めてF1チャンピオンに上り詰め、2度F1タイトルを獲得した現在67歳のエマーソンは、孫のピエトロについてブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「2年か3年のうちには、ピエトロはF1にたどり着くはずだよ」
「それは非常に困難なことだ。だが、彼は支援にも恵まれているし、とても熱心に打ち込んでいるよ」
「彼は今年イギリスのフォーミュラ・ルノーでうまくやっているし、NASCARでもすごくいい成績を収めていた」と、エマーソンは付け加えた。
伝えられるところによれば、ピエトロはメキシコの通信会社テルメックスが運営するメキシコ人ドライバー育成プログラムの一員となっているという。このプログラムからはすでにセルジオ・ペレス(フォース・インディア)やエステバン・グティエレス(ザウバー)といったF1ドライバーが生まれている。
エマーソンはこの報道を認め、「ピエトロは非常にいいプログラムに参加している。ペレスやグティエレスと同じものだ。非常にいい体制となっているし、ピエトロがF1に昇格する助けになるだろう」と語り、次のように結んだ。
「彼はこの大きな目標を達成するためにすべてをうまくやっているよ」