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メルセデスAMGに対する提訴を検討していたレッドブルとフェラーリ

2014年07月22日(火)17:21 pm

2つのトップチームが、先週末に開催されたF1ドイツGP(第10戦)において、メルセデスAMGに対して提訴することを検討していたことを認めている。

■【ドイツGP後】F1ポイントランキング(ドライバーズ/チーム)

ドイツGPの前には、このレースから実質的な使用禁止が言い渡されたFRICサスペンションのことが話題となっていたが、実際に迎えたレース週末で問題視されることになったのは予選でクラッシュしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがブレーキディスクを違うメーカーのものと交換したことだった。

ブレンボ製のブレーキディスク破損によってハミルトンがクラッシュしたことを受け、メルセデスAMGでは決勝を迎えるにあたってディスクをカーボン・インダストリー製のものに交換。

メルセデスAMGでは、現在のルールによって、新しい部品への交換はそれが「質量、性能、機能面において同等」であれば交換が認められると規定されていることにより、レース前にはクルマに変更を加えてはならないとするパルクフェルメ規定違反によるペナルティーから逃れていた。

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、この件に関しては「絶対に」認められないとし、次のように語った。

「交換するなら同等のものでなくてはならない」

「だが、違うメーカーのものと交換すれば、それは違った特性を持つものだ。実際ドライバー自身も感触が違うと言っているしね。これは興味深い前例となるよ」

ちなみに、レッドブルでは週末を通じて2台のクルマ両方にブレンボ製ブレーキを搭載していた。

ホーナーは、最終的には正式に抗議を行うことはしないことに決めたものの、現在F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に対して「確認」を求めているとしている。

「今の我々に必要なことは明確化だ。もしあんなこと(メルセデスAMGの他社ディスク交換)が認められるのであれば、ほかにもいろいろ交換できることになるんじゃないかな?」

フェラーリのチーム代表であるマルコ・マティアッチも、提訴すべきかどうかの話し合いを行っていたことを認めたものの、やはり実際に提訴をするつもりはないと次のように語った。

「我々は、この件に関しての動きはとらないことにしたよ。これ以上かかわりたいとは思わないからね」

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