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ケータハム、ベルギーGPからは新型ノーズを採用か

2014年07月15日(火)16:55 pm

小林可夢偉の所属するケータハムの今季型車に設けられた独特のノーズが、別の形へと切り替えられることになりそうだ。

ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』は、「新たな管理体制、新たなノーズ、新たな希望」と書き、トニー・フェルナンデスがオーナーであった時代が終わったケータハムでは、今後さらに前進するための計画を有していると報じている。

■厳しい状況に置かれたケータハム
直接的なライバル関係にあるマルシャが、今年のモナコGP(第6戦)でついに設立以来初めてのポイントを獲得し、大きな前進を果たしたのに対し、ケータハムは依然として1ポイントも獲得できておらず、現時点でコンストラクター(チーム別)タイトル争いの最下位に沈んでいる。

昨年も最下位でシーズンを終えていたケータハムだが、新たにチーム運営の責任者となったコリン・コレスとクリスチャン・アルバースは、今季もまた最下位で終えることは避けなくてはならないとの決意をしている。もしまた最下位となれば、およそ2,000万ドル(約20億円)の賞金を失ってしまうことを意味するからだ。

それゆえ、まだ素性が明かされていないケータハムの新オーナーであるスイスおよび中東系の投資家集団も、この時期の開発継続を認めたようだ。

■新ノーズの改良車がベルギーGPで登場か
イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は15日(火)、これまでのチームオーナーであったフェルナンデスは競争力に乏しい今季型車CT04の開発をこれ以上進めることを基本的に「凍結」していたものの、新管理体制に置かれた新生ケータハムでは今季型車の開発プログラムを再開したと報じている。

同紙によれば、ケータハムの60%縮尺モデルがケルンにあるトヨタの最新式の風洞施設に持ち込まれており、その成果となる改良車は夏休み後に行われるベルギーGP(8月24日決勝)でデビューすることになるだろうという。

さらに、『Speedweek(スピードウィーク)』は、その中でも一番重要となるのが「もっと効果の高いノーズ」になるだろうとしている。

前チーム代表であったシリル・アビテブールをして「エイリアンを思い出す」と言わせたケータハムの独特なノーズは、F1史上においてももっとも醜いものだとさえ言われていた。だが、このノーズは8月のスパ・フランコルシャンでは姿を消すだろうと報じられている。

しかし、そのためには、新しいノーズがF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が義務付けているクラッシュテストに合格する必要がある。

ケータハムの新チーム代表であり、かつてミナルディなどでドライバーを務めた経験のあるアルバースは、「当然ながら、やらなくてはならないことは山のようにある。だが、困難に立ち向かっていく準備はできているよ」と語っている。

■2015年には「アリクイノーズ」一掃へ
2015年シーズンには、グリッドに並ぶどのクルマにも、もっと美しい形状のノーズが施されることになると考えられている。

来年のルールにおいては、見栄えが悪く、人気もなかった「アリクイ型ノーズ」を排除することになったからだ。

FIAのF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングは、次のように語っていた。

「我々は醜いクルマを禁止するルールを制定することはできない。だが、当初意図されていたものに近づけようとすることはできる」

2015年のルールでは、ノーズの断面積下限値をもっと大きくすることになると認めたホワイティングは、次のように付け加えた。

「それら(ノーズ)は、一定の高さと幅を持ち、クルマの中心線に対して対称形としなくてはならなくなる」

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