少し前から、フェラーリのエンジン責任者であるルカ・マルモリーニが解雇されるのではないかとうわさされていたが、どうやらそれが現実のこととなったようだ。
9日(水)に報じられたところによれば、マルモリーニはすでにマラネロのオフィスに別れを告げたようだという。
F1イギリスGP(第9戦)が開催された先週末のシルバーストンにおいて、フェラーリの広報担当者はマルモリーニ解雇のうわさに関し、『Speedweek(スピードウィーク)』に対し、「コメントはできない」と答え、次のように続けていた。
「我々は、さまざまなエリアにおいて組織の再編成を行っているところだ。今後、何か発表するようなことがあれば、そうするよ」
マルモリーニも、4月にこれまでの成績不振の責任を取らされてチーム代表の座を追われたステファノ・ドメニカリ同様に、今年からスタートした新V6ターボ時代に強さを発揮することができなかった責任を負わされたようだ。
マルモリーニの後任はフェラーリ内部から人選されると考えられており、これまでの報道によれば、その第一候補はマルモリーニの右腕として活躍してきた若手のマッティア・マリツだとされている。だが、エンジンプロジェクトのメンバーであるロレンツォ・サッシの名前を挙げているメディアもある。
フェラーリのチーム代表であるマルコ・マティアッチは、『Reuters(ロイター通信)』に対して最近次のように語っていた。
「発表する必要があるだろうか? ノーだ」
「改善する必要があるだろうか? イエスだ。継続的な改善がね」
一方、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』では、今季圧倒的な強さを誇るメルセデスAMGから、あまり知られていない3人のエンジニアがフェラーリに移籍し、すでに業務についていると報じている。
アルベルト・アントニーニ記者によれば、そのうちの1人は「若いフランス人エンジニア」だという。