日本人F1ドライバー、小林可夢偉が所属するケータハムが、F1における最近のうわさの温床となっている。
というのも、今回ケータハムを買収した新オーナーに関する情報が開示されていないことから、さまざまな憶測が飛び交っているからだ。
メディアには、さまざまな名前が取り上げられている。例えば、以前グループ・ロータスの責任者であったダニー・バハールなどを含むスイスと中東の共同投資家や、ロータスF1の救世主になるだろうと言われた投資家グループ「クァンタム」の代表マンスール・イジャス、さらにはF1最高責任者であるバーニー・エクレストンの名前まであげられているほどだ。
だが、かつてHRTやフォース・インディアでチーム代表を務め、新たに「アドバイザー」という位置付けで新生ケータハムとのかかわりを持つコリン・コレスは、『Speedweek(スピードウィーク)』に対して、「今出回っている名前は全部間違っているよ」と語っている。
だが、今回、さまざまな推測を生んでいるのは新オーナーの正体が不明であることだけが理由ではない。
もうひとつの大きな疑問は、「フォルツァ・ロッサ」はどうなるのか、ということだ。
これまで、コレスはルーマニアの公認フェラーリ販売会社であるフォルツァ・ロッサが行っているF1新規参入申請の中心人物として知られていた。だが、今回コレスがケータハム買収に関与したことで、フォルツァ・ロッサやケータハムの今後についてもさまざまな疑念を生んでいる。
『Speedweek(スピードウィーク)』では7日(月)にF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が会合を開き、フォルツァ・ロッサにF1新規参入を認めるべきかどうかの話し合いを行うようだと報じている。
さらに、『Speedweek(スピードウィーク)』は、コレスや、新たにケータハムのチーム代表となったクリスチャン・アルバースがケータハムで短期間の間に成果を出すことができれば、ケータハムはそのまま2015年以降にも存在し続けることになるだろうとし、もしそれがうまくいかなかった場合には、ケータハムはそのままフォルツァ・ロッサに姿を変えることになるのではないかと推測している。