キミ・ライコネン(フェラーリ)は、F1第9戦イギリスGPで大クラッシュしたが、骨折はなく、軽傷であることが分かった。
ライコネンは、イギリスGP決勝1周目にコース脇のガードレールに激しくクラッシュし、はじき飛ばされてコースに戻った際に後ろからきたフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)とも接触した。
その後ライコネンは自力でマシンを降りたものの、マーシャルの手を借りて足を引きずりながらメディカルカーに乗り込んだ。
クラッシュの衝撃は47Gにも及んだことがフェラーリのテレメトリーから明らかになっている。衝撃でへこんだガードレールの補修には約1時間を要した。
クラッシュ直後にライコネンが無線で最初に言ったのは、「フェリペは大丈夫か?」だったという。
フェラーリは、ライコネンが「くるぶしを強打し、片方の膝にも痛みがある」と発表。
「今は休養しなければならないが、次戦のドイツGP(20日決勝)までには復帰するだろう」と伝えている。
チーム代表のマルコ・マティアッチも、ライコネンがドイツGPまで「休養」することを認めた。このため、今週シルバーストン・サーキットで行われる合同テストにライコネンは参加しないと見られる。
長年ライコネンのトレーナーを務めているマーク・アーノルは、ライコネンが「徹底的な検査」を受け、骨には一切異状がないと『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に話している。
「痛みはある」とアーノル。「だがありがたいことに、それより悪い事態は免れた」
ライコネンのマネージャーであるスティーブ・ロバートソンも次のように語っている。
「左のくるぶしにはひどいあざができているが、骨折は一切ない」
「キミはホッケンハイムまでにまた元気になっていると思う」