来年からレース中のリスタート方法が変更されることについてドライバーなどから懸念の声が上がっているが、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)の競技委員長チャーリー・ホワイティングは、問題ないとしている。
2015年からは、レースをより盛り上げる意図で、セーフティカー導入後に再びスターティンググリッドに静止した状態から再スタートする「スタンディングスタート」方式が採用されることになっている。
「僕の知る限り、(ドライバーは)みんな、おおむね反対している」とダニエル・リカルド(レッドブル)はF1イギリスGP(6日決勝)を前に話した。
ドライバーは、この方式が不公平であり、安全性の面でも望ましくないと考えている。
■スタンディングスタートをチームは支持しているとホワイティング
しかしホワイティングは3日(木)に次のように反論した。
「2番手につけていたら、首位を奪える、とこの方式を気に入るかもしれないよ。ローリングスタートではおそらく無理だろうが」
また、スタンディングスタートでの事故を懸念する声に対しては、「そんなことが起きるのを望むドライバーはいないし、引き起こすドライバーもいないはずだ」と話している。
「まず思い出してもらいたいのは、これがチームからの提案だったということだ」とホワイティング。「私から残りのチームに伝えたが、いい考えだと皆が賛成した」
「チームは100%支持していた」
■エンジン音を上げる試みは継続中
またホワイティングは、今年からV6ターボエンジンになって小さくなったエンジン音を上げる試みが継続中であることを明かした。
メルセデスは排気管の端を広げたメガホン式を試したが、効果はなかった。これを受けてフェラーリは本拠地マラネロで排気管を二股にする方法を試したと見られている。
しかしホワイティングは、「パフォーマンスに影響するもの」は認められないと話している。
「エンジン音が小さくなるのは分かっていたことだ。だが、それは悪いことだろうか? 私はそうは思わない」