小林可夢偉は、ケータハムのオーナー交代を前向きにとらえている。
ケータハムは2日(水)に、チームオーナーのトニー・フェルナンデスがチームを売却し、「スイスおよび中東の投資家による共同事業体」がチームを取得、チーム代表も元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースに変わったと発表した。
「ほかのみんなと同じように僕にとっても突然のニュースだった」とドライバーのマーカス・エリクソンは話している。
小林可夢偉は、F1イギリスGP(6日決勝)を前にした3日(木)にチームの将来について聞かれ、次のように語った。
「昨日は彼ら(新しい経営陣)とそのことについてはあまり話しませんでした」
「来週はもっと時間があるでしょうから、それからですね。もちろん今年はこのまま走りますよ」
数週間前までは、シーズン途中のチーム解散もあるのではとうわさされていただけに、新体制はドライバーにとっていいニュースだ。
「今もレースを続けられることにすごく感謝しています」と可夢偉。「選手権で元の順位を取り返す、と目標は明確です」
「集中して取り組む必要があります。この数ヶ月は予算的に苦しかったけれど、これからはもう少し予算も使えそうなので、どれだけやれるかですね」
ライバルのマルシャがF1第6戦モナコGPでポイントを獲得し、このままではケータハムは分配金が得られる選手権10位の座を奪われてしまう。
「失うものは何もありません。単純なことですよ」と可夢偉も認める。「新しいボスは攻撃的ですが、それこそ僕たちに必要なことだと思います」