マクラーレンのジェンソン・バトンに対し、チームのトップであるロン・デニスが奮起を促す発言をしている。
F1で15シーズン目を迎えている34歳のバトンは、今年いっぱいで契約が切れる。
デニスはF1第8戦オーストリアGPで、「今ドライバーラインアップを最終決定しようと検討してはいない」と話した。
しかし、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)などと契約したがっているという憶測があり、デニスもそうしたドライバーと「ぜひ」組んでみたいと認めている。
だがデニスは、イギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』のインタビューでこのコメントに触れ、憶測を否定した。
「誰も不安に思うことはない。ドライバーもエンジニアもだ」
「われわれ全員が望んでいるのは、勝利だ。その過程で、熟慮の上の決断もしなければならない」
しかしデニスは、ルーキーのケビン・マグヌッセン(マクラーレン)には満足しているような発言をしている。
「ケビンはジェンソンにとって大きな警鐘になると確信している」とデニス。
「ある意味では、“いいぞ、ケビンを選んだのは大正解だった”と言えるだろう。別の見方をすれば、こうも言える。“おいジェンソン、お前はワールドチャンピオンなんだ、1つ常にできること、やっていなきゃならないことがあるだろう。それは、チームメートを倒すことだ”」
「彼(バトン)にもっと努力してほしいか? もちろんだよ」とデニス。「高給取りのF1ドライバーなんだ。確かに、われわれは最高のクルマを与えているわけではない。だが、彼にも果たせる役割があるだろう。そして、それをできる限り難しくするのがケビンのすべきことだ」