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チームとFIA、エクレストン集まる。会議はF1を救うか

2014年06月20日(金)7:10 am

F1の将来についての重要な会議が盛んに行われている。

報道では、第7戦カナダGPと第8戦オーストリアGPの間隔を利用して、各チーム代表、ジャン・トッドFIA(国際自動車連盟)会長、バーニー・エクレストンがロンドンに集まって討議を重ねたという。

議題は、早急にコスト削減策を探ることだ。競争力ある上位勢とグリッド下位の差を埋めないと、小チームの怒りは収まらない。強大な力を持つライバルたちは、とにかく非協力的なのだ。

オーストリアGP前の18日(水)に投票して過半数の同意を得たすべての議案は、現地時間6月26日(木)にドイツ・ミュンヘンで開かれるFIA世界モータースポーツ評議会にかけられる。

いかに実効を伴うコスト削減も、このタイミングを逃しては2015年の選手権に待ち合わない。7月1日(火)以降は、全会一致で決まった規則だけが翌年に導入される。そんなことはほぼ不可能だ。

イタリア『Autosprint(オートスプリント)』誌によると、来年大きく変わる規則は二つだけだ。

最初に投票を通過した案は、レーススケジュールの見直しだという。木曜日の記者会見と金曜日午前のフリー走行がなくなるらしい。

「金曜日の走行をやめてエンジンとギアボックスの距離をセーブしようとの案が浮かんだ。年間を通じて使用エンジンを一機減らそうというわけだ」と『Sky(スカイ)』に語るのは、メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ。

「何百万ドルの削減は無理でも、せめて50や100万ドルぐらいは浮くだろう」

同誌では、2015年からF1は金曜日午後に始まるいっぽう、45分のフリー走行が2回行われると伝えている。両セッションの間隔は30分だ。

ロマン・グロージャン(ロータス)は、この案に好意的である。

「メインの予選とレースさえあればいいよ!」と、グロージャン。

ロンドンで投票にかけられたもうひとつの案、それはマシン関係だ。車体に組んだエンジン、ギアボックス、リアサスペンションの配置を週末のあいだキープしようというものだ。

さらにこの会議では、またもF1を辞めるといいだしたフェラーリがたしなめられたらしい。それと、テレビ中継の視聴率低下、落ち着かないスポンサー事情についても話し合った模様だ。

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