2014年ル・マン24時間。
今年はライブストリーミング放送中(無料)にサッカーのワールドカップ日本代表戦も開催。ル・マンと交互に大変充実した24時間(!)となっている。
サッカーのワールドカップ日本代表戦が始まった日本時間15日10時、ル・マン24時間もちょうど12時間が経過。
ワールドカップ日本代表の本田が1点目を入れた頃のル・マン24時間の順位を整理しよう。
▼総合1位、LM P1のトップはポールポジションスタートのトヨタ。2位に1Lap差でリードしている。
1位 #7 トヨタ/TS 040 Hybrid/A.ブルツ、S.サラザン、中嶋一貴
2位 #2 アウディ/R18 e-tron quattro/L.ディ・グラッシ、M.ジェネ、T.クリステンセン
3位 #20 ポルシェ/919 Hybrid/T.バーナード、M.ウェバー、B.ハートレイ
LMP2参戦の井原慶子(#50)は総合24位、LMP2クラス11位付近を走行中。
LMGTE-Am参戦の中野信治(#70)は総合32位、LMGTE-Amクラス8位。
ガレージ56からNissan ZEOD RCで参戦の本山哲(#0)は、6周目を走行中に駆動系トラブルでリタイアしている。
▼ル・マン24時間に参戦している日本人ドライバー。
■中嶋一貴(カーナンバー#7)、予選LM P1クラス1位、総合1位。
チーム:トヨタ・レーシング (TOYOTA RACING)
車名:トヨタTS 040 - Hybrid (TOYOTA TS 040 - Hybrid)
カテゴリー:LM P1
タイヤ:ミシュラン
中嶋一貴が日本人初となるル・マン24時間でのポールポジションを獲得。日本人&日本車メーカーではル・マン史上初の快挙。
トヨタ悲願の初優勝なるか?優勝すればマツダ787B(1991年)以来、23年ぶり2回目となる日本車メーカー優勝となるだけに期待がかかる。
ライバルは、王者アウディ、そして復活したポルシェだ。ポルシェには、昨季までF1のレッドブルで活躍したマーク・ウェバーが乗り込む。
■井原慶子(カーナンバー#50)予選LMP2クラス16位、総合25位。
チーム:ラーブルコンペティション (LARBRE COMPETITION)
車名:モーガン・ジャッド (MORGAN - Judd)
カテゴリー:LM P2
タイヤ:ミシュラン
今季は、ル・マン24時間を含むWECへの参戦、
ル・マン24時間参戦前には「BMW iアンバサダー」に就任し、電気自動車『BMW i3』の魅力についてPRした。
チームのエンジンはF1にも参戦していたエンジンチューナーであるジャッドとなっているが、実はBMWエンジンだ。
井原は、愛知県春日井市の広報大使にも任命されている。
■中野信治(カーナンバー#70)予選LMGTE-Amクラス17位、総合53位。
チーム:チームタイサン (TEAM TAISAN)
車名:フェラーリ458イタリア (FERRARI 458 Italia)
カテゴリー:LM GTE Am
タイヤ:ミシュラン
今年の中野には例年以上にドラマが起こっている。
当初は「ミレニアム・レーシング」からル・マン24時間を含むWECにLMP2クラスで参戦予定だった。F1以来の世界戦全戦参戦で本人のモチベーションも充実していたが、チームスポンサーの資金面の事情からWEC開幕戦直前の水曜日に参戦できなくなったことが発覚。
しかし、中野は誰もが心が折れそうな状況でも決してあきらめず、いつでも参戦できるようイギリス滞在、ル・マン市街での滞在を続けながら、参戦の可能性を伺っていたところ、日本のチームタイサンからのオファーで急きょル・マン参戦が決まった。
■本山哲(カーナンバー#0)予選総合27位。
チーム:ニッサン・モータースポーツ・グローバル(NISSAN MOTORSPORTS GLOBAL)
車名:NISSAN ZEOD RC (Nissan ZEOD RC)
カテゴリー:特別枠ガレージ56
タイヤ:ミシュラン
電力駆動レーシングカーのNissan ZEOD RCは、革新的な技術を披露するマシン用の特別エントリー枠「ガレージ56」から参戦を認められている。
今年のル・マン24時間の予選中、ひとつの目標であった「電力だけで時速300km/h」を本山がドライブ中に達成し、電力駆動マシンでの最速記録を樹立した。また、電力モーターだけでル・マン開催サーキットであるサルテ・サーキットを1周する目標も達成している。
ニッサンは来季、LM P1へニッサンGT-R LMニスモで参戦する。