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リカルドとベッテルをレース結果だけで比較してはならないとレッドブル

2014年06月12日(木)16:54 pm

F1カナダGP(第7戦)で、メルセデスAMG勢がトラブルに襲われたとはいえ、そのチャンスを見事に生かして初優勝を飾ったダニエル・リカルド(レッドブル)の株がどんどん上がっている。

【結果】F1第7戦カナダGP決勝。順位、タイム差など

リカルドは、ここまで4年連続チャンピオンであるチームメートのセバスチャン・ベッテルを上回る結果を残し、いまやレッドブルの新たなナンバー1ドライバーであるとのイメージさえ抱かせている。

だが、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは、今後もリカルドの足をしっかりと地につけさせておきたいと考えているようだ。

マルコは、常に笑顔を絶やさないリカルドと、昨年まで大きな成功を収めてきたベッテルに関し、ここまでの結果をその上っ面だけでとらえてしまうと、「誤った比較」に陥ってしまうと警告している。

「セバスチャンは、技術面において不運に襲われていた。だが、まったくトラブルに襲われることのなかったマレーシアGP(第2戦)では、ダニエルよりも前でゴールしている」

そう語ったマルコは、リカルドが勝利を飾ったカナダのレースでさえ、もっと詳細に見つめる必要があるとしている。マルコは、ベッテルに「不運」があったことで、最終的に3位にとどまったのだと主張している。

マルコは、ピットウォールに設けられたGPSシステムの不具合と、さらにはベッテルの戦略においてレッドブルが「計算ミス」を犯したことにより、ベッテルのレース進行が妨げられたのだと語った。

「ダニエルはレースを通じて速かった。だが、ベッテルだって遅かったわけではない」

予選3番手からスタートしたベッテルは6番手スタートのリカルドの前でレースを展開していた。だが、最初のピットストップを終えてコースに復帰した際、遅いクルマにつかえてしまったことでその差が縮まると、次のピットストップでリカルドに先行を許していた。

「リカルドに先に行かれてしまったのは、ベッテルのミスではなかったことは明らかだ」、とマルコは付け加えた。

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