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「チームが第一」だとルイス・ハミルトン

2014年06月12日(木)20:08 pm

先週末のF1カナダGP(第7戦)の決勝では、これまで開幕以来6連勝を飾っていたメルセデスAMGにほころびが生じ、その連勝街道に終止符が打たれた。

2014年F1ポイントランキング

この原因となったのが、2台のクルマに発生した技術的トラブルだ。これまでのところ、そのトラブルの原因はERS(エネルギー回生システム)の冷却システムの不調だったと考えられている。メルセデスAMGでは、今回のトラブルについて早急に対策を採り、さらにクルマの信頼性向上に努めるとしている。

だが、もうひとつ考慮すべきこともありそうだ。それは、チームメートであるハミルトンとロズベルグによる戦いの激化だ。カナダでリタイアに終わり、ランキング首位のロズベルグに22ポイント差をつけられたハミルトンとしては、今後さらに激しくロズベルグを追い上げようとするだろう。

最近、ハミルトンとロズベルグの間での戦いが激しくなっていることを受け、メルセデスAMGでは2人に対し、一番重要な目標はチーム別タイトルを獲得することだと何度も話して聞かせている。

だが、それにもかかわらず、メルセデスAMGではロズベルグとハミルトンの2人に、お互いがクラッシュするリスクを抱えながらも、ほぼ自由にレースをさせている。

これに関し、ハミルトンはドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に今週次のように語った。

「チームの上層部は今の状況に非常にうまく対応しているよ。チームの最終的な目標はチーム別のタイトルを取ることなんだ。それによって賞金が得られるんだからね」

「チームが第一さ。その後に、ニコと僕によるドライバーとしての戦いがあるんだ」

だが、モナコ(第6戦)では、それが本音だとは思えない状況となっていたことも記憶に新しい。ロズベルグがハミルトンの走行を妨害するために故意に事故を起こしたのだと考えたハミルトンは「かんしゃく」を起こしていたとされていた。

ハミルトンは、これに関して次のように語った。

「僕はニコに電話して、モナコのことについて話をしたよ。そしてそういう状況はもう解決されたんだ」

特に、現在ロズベルグに対してドライバーポイントでまた大きな差をつけられたハミルトンにとって、メルセデスAMGがドライバーたちに「自由な戦い」をさせることをやめ、チームオーダーを発令することになれば非常に困ることになる。しかも、カナダではクルマに信頼性の問題さえ起こってしまったとあれば、なおのことそうなる可能性は高くなることも考えられる。

ハミルトンは、次のように続けた。

「僕たち2人にとっては、チームに対して、一緒にこれからもうまくやっていけるんだということを示すことがとても大切だったからね」

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