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笹原右京(18歳)、スポット参戦でフォーミュラ初優勝!/F4イタリア選手権

2014年06月09日(月)11:57 am

ジュニアカート時代から世界選手権を2度も制した実力派の若手レーシングドライバー笹原右京(18歳)が、8日に開催されたFIA F4イタリア選手権開幕戦に急きょスポット参戦し、ぶっつけ本番にも関わらず念願のフォーミュラ初優勝を飾った。

【写真ギャラリー】笹原右京、念願のフォーミュラ初優勝シーン

今シーズン、フォーミュラ・ルノー2.0 NEC(Northern European Cup)に参戦している笹原だが、同じチーム(ユーロ・ノヴァ)所属でFIA F4イタリア選手権に出場予定だったドライバーが体調不良により水曜日夜に入院、ドクターストップがかかったため、急きょ笹原が招集された。

F4に乗るのはこの週末が初めてという笹原だったが、自信を持っているジュニアカート時代から培ってきたセッティング能力とタイヤが冷えた状態でのキレのいい走り、そして16歳から始めた海外生活とユーロ・ノヴァ2年目で成長した英語でのコミュニケーション能力により、試行錯誤しながらも速く走れるマシンに仕上げた。

この日のレースは、1日に3レースもするトリプルヘッダーだったが、2回目のレースではストレートスピードで圧倒する名門プレマパワーチームを押さえ込み、フォーミュラ初優勝を飾った。

■初優勝を飾った笹原右京のコメント
「時間がかかってしまいましたが、やっと初優勝を飾る事ができました!寿命が縮むようなレースでしたが、自分が持っている物を全て引き出しました。チームみんなで勝ち取った勝利なのでより一層嬉しい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!」

■資金不足を実力でカバー。目標はF1と言い切る
資金的な問題で練習量も限られている中、貴重なチャンスをしっかり掴み、結果を出した笹原。
ジュニアカテゴリーながら多くのスポンサーに愛され応援されるような素直なキャラクターと、ヘルメットを被った時のキレのいい走りで結果を出せる実力が笹原の大きな魅力だが、フォーミュラ1年目の昨年は、チームも本人も初めてというマシンで思うような結果が出せずに悔しい思いをしていた。

しかし今回、自らの実力で結果を出し、数年内の目標として掲げている「F1テストドライバー昇格」にまずは一歩近づいたと言っても良いだろう。この先、多くのスポンサー資金集めと、世界中のライバルとの戦いが待っているが、F1を具体的な目標にしている本人は、どんな逆風でも前向きにとらえ挑戦する精神力を持ち合わせている。今週末(6/15)、ドイツ・ホッケンハイムで開催されるフォーミュラ・ルノー2.0 NECに出場する未来の日本人F1ドライバーUkyo SASAHARAの活躍に注目しよう。

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