フェラーリはキミ・ライコネンにもう1人レースエンジニアをつけた。
今年フェラーリに移籍したライコネンは、ここまでの6戦でトップ10に3回しか入っておらず、苦戦が続いている。
F1カナダGP(8日決勝)では、ライコネンのレースエンジニアにイギリス人のデビッド・ロイドが加わったと『Toronto Sun(トロント・サン)』紙が伝えている。
記事によると、ロイドはこれまでフェラーリのファクトリーを拠点に働くテストチームのエンジニアだったが、カナダGPでは、これまでレースエンジニアを務めてきたイタリア人のアントニオ・スパニョーロをアシストするという。
「フェラーリは、この異動が一時的なものか恒久的なものか明らかにしていない」と記事は伝える。
イギリス人登用はコミュニケーション改善のためか?
スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』は、無口なライコネンとチームとのコミュニケーションを改善するためにロイドを登用したのではないかと見ている。以前マクラーレンやロータスでライコネンと組んでいたエンジニアのマーク・スレードもイギリス人だった。
「6レース終わって、いまだにキミはマシンにしっくりきていない」と記事は伝える。「何かがおかしい。キミとスパニョーロとの情報のやり取りが原因なのだろうか?」
ライコネン本人はモントリオールで、フェラーリの2014年タイトル争いは終わったと話している。
「でもフェラーリ内部では今も、全レースでできる限りのベストを尽くしたいと思っている。僕たちはこれからもっと強くなりたいし、表彰台をねらいたい」とライコネンは語っている。