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モナコでの態度を反省するハミルトン

2014年06月07日(土)19:36 pm

ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、F1第6戦モナコGPでチームやロズベルグに対して取った態度を反省したようだ。

モナコGP予選でチームメートのニコ・ロズベルグがコースアウトし、イエローフラッグが出たためにポールポジションが取れなかったハミルトンは、ロズベルグが故意にミスしたと示唆していた。また、決勝をロズベルグに次ぐ2位で終えると、ロズベルグとは「友達じゃない」と話すなど明らかに不機嫌な様子で、こうした態度を批判する声も多かった。

だが、次のカナダGP(8日決勝)を前にハミルトンは、モナコでそうした態度を取るべきではなかったとイギリスのメディアに語っている。

「あの週末に僕が言ったことは、ほとんどがついカッとなって言ってしまっただけなんだ」とハミルトン。「たった1回の週末でネガティブな雰囲気に受け取られてしまったかもしれない。でも、僕は負けるのが好きじゃないんだよ」

ああした態度を取るべきでなかったと思うかと聞かれると、「君たち(記者)の書いた記事のトーンから考えると、そうなのかもしれないね」とハミルトンは答えている。

■ハミルトンの『BBC』のコラム「僕たちは友達だ」

またハミルトンは『BBC』のコラムで次のように振り返った。

「グリッドに着く頃には、自分が注目の話題の一部にされていると分かっていた。そしてしばらくぶりに、僕は劣勢に立たされていた」

「これは言わなきゃならない。ニコとのライバル関係は、大げさに伝えられているんだ。先週ツイートしたように、僕たちは友達だ。今もそうだし、これまでもずっとそうだった」

「こういう状況では、戦いの熱さや騒音などに邪魔されて大局を見失いかねない。僕の場合、一晩たてばいつも気分が良くなる」

「一時の感情が落ち着いてきて、理性に肩をたたかれ、そのときは世界の終わりだと感じたことが、そうではなかったと気づく。まだカナダもある、この先楽しみなシーズンが残っているじゃないか、とね」とハミルトンは語っている。

■冷静なロズベルグ

一方、ロズベルグのほうは一貫して冷静な態度を取っている。

カナダでもロズベルグは、「僕はたいてい理性的な態度を取るよう心がけているんだ」と記者らに話し、意図的に「抑えた」態度で臨んでいると語った。

ハミルトンがモナコでの態度は間違っていたと認めたことを『Times(タイムズ)』紙から聞くと、ロズベルグはこう答えている。「それを聞いてうれしいよ」

「あんなことになって驚いた。モナコでは本当に興奮して、チームと喜びを分け合うのがうれしかった。でも、もちろん雰囲気には気がついていたよ」

■チーム首脳陣は静観

ここまでメルセデスAMGは6戦全勝と圧倒的な強さで2014年シーズンを支配しており、タイトルはほぼ確実とも言える状況だ。それがチームメート同士のバトルを激しくしているが、首脳陣はそれを静観している。

「ドライバー同士の関係を直接的に面倒見るつもりはない」とメルセデスAMGの技術部門のエグゼクティブディレクター、パディ・ロウは『BBC』ラジオで話した。

「それは、ドライバー同士で解決すべきことだ」とロウ。「小学校じゃないんだ」

メルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダもドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。

「1ミリまで近づいて戦い続けていれば、最終的にはクラッシュするだろう」

「それで、1人は走り続けることができ、もう1人ができなかったらどうなる? 25ポイントを失うんだ」とラウダは話し、そうしたリスクは取らないだろうとドライバーへの信頼を見せた。

「モナコ以前は、2人を制御するのが難しかった。だがモナコでは手に負えなかった」とラウダは認める。「だが今ではまた落ち着いた」

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