今週末に開催されるF1カナダGP(第7戦)のマーシャルたちに、以前よりも徹底した訓練が施された。
昨年のカナダGPでは、サーキットにおいてレースの運営をスムーズに行うための係員であるコースマーシャルのマーク・ロビンソンさんが、クラッシュしたエステバン・グティエレス(ザウバー)のクルマの撤去作業を行っている際に、誤ってクレーン車の下敷きになって死亡するといういたましい事故が起きていた。
その後の調査により、このときクレーン車を運転していたマーシャルに対して適切な訓練が実施されていなかったことが明らかになっていた。
『Montreal Gazette(モントリオール・ガゼット)』が伝えたところによれば、今週、職場の安全管理推進機関である「CSST」の基準に基づき、クレーン車を担当するマーシャル全員に対する訓練が行われたという。
『Montreal Gazette(モントリオール・ガゼット)』紙は、カナダGPの主催者であるオクタン社と、ノートルダム島自動車クラブには、昨年の死亡事故発生を受けて罰金処分が科されていたと付け加えている。