フェラーリの市販高性能モデルである「F12ベルリネッタ」が、ADI(イタリア工業デザイン協会)主催による国際的かつ名誉あるデザイン賞である「コンパッソ・ドーロ(黄金のコンパス)」を受賞した。
29日(木)にミラノのオフィチーネ・アンサルド・エキシビションホールで行われた授賞式において、ADIのデザイン審査委員は、「F12ベルリネッタ」の革新的なエアロダイナミクス・ソリューションによる流れるようなダイナミックなフォルムについて、「技術と美学の完全な結合」であると評価した。
このADIによる「コンパッソ・ドーロ」は、イタリアンデザインの優秀性を認め、また、発展を促進することを目的とするもので、今年で60周年を迎えている。授賞式は3年ごとに開催され、設計者の国際審査委員、スペシャリスト、歴史学者、ジャーナリストの方々によって、直近3年間にイタリアの創造性と専門技術の範例となると判定された20のプロダクトに対して賞が授与されることになっている。
「F12ベルリネッタ」は、フェラーリスタイリングセンターがピニンファリーナと共同でデザインした、これまでのフェラーリにおいて最もパワフルかつ高性能を誇るロードカーだ。優れたエアロダイナミクスデザインの追求などにより、V12気筒エンジンのパワーを生かした走行性能と、同クラスではトップクラスの効率性をも両立したモデルとなっている。