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「独裁者」がいなければF1は崩壊するとブリアトーレ

2014年05月27日(火)18:17 pm

かつてベネトンやルノーのチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレが、F1には「独裁者が必要」だと語った。

これまで長くF1最高権威として君臨してきたバーニー・エクレストンは、現在贈賄容疑の裁判に臨んでおり、仮にそこで有罪と認められれば間違いなくその地位を失うことになる。

エクレストンはすでに83歳という高齢ということもあり、もし裁判で無罪となったとしても、このスキャンダルによるイメージダウンを懸念するF1の筆頭株主であるCVC(キャピタル・パートナーズ)では、いずれにしてもエクレストンを見限って後任の人選を進めているともうわさされている。

さらに、先週末F1モナコGP(第6戦)が開催されたモナコにおいて、エクレストン本人もCVCが後任候補を見つけたのであれば「明日にも辞職する」と発言し、その時期が近づきつつあることをほのめかしていた。

エクレストンの友人のひとりであるブリアトーレは、自身の豪華なヨット「フォース・ブルー号」で先週末のモナコに姿を現していたが、「彼にとっては気の毒だと思うが、もし私がエクレストンなら、もうすでに5年か6年前には辞めていただろうね」と発言していた。

自らが起こした「クラッシュゲート」スキャンダルによって2009年にF1界から追放処分を受けていたブリアトーレだが、そのブリアトーレもエクレストンの後任候補のひとりではないかと報じたメディアもあるが、ブリアトーレ本人はこれを否定している。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に、「新たなバーニー」になりたいと思うかと尋ねられたブリアトーレは、「昔のバーニーのほうがいいね」と答えた。

同紙のミハエル・シュミットがさらにしつこく、F1最高責任者という仕事に興味はないのかと食い下がると、ブリアトーレは「笑いながら、背中を向け、そのまま立ち去った」という。

だが、その場を去る前、ブリアトーレは次のようなコメントを残していた。

「F1が必要としているのは独裁者だよ。彼がルールを作り、チームはそれに従わなくてはならない。それが嫌なら、ほかの仕事を探さないとね」

「F1は力強いブランドだ」とブリアトーレは続けた。

「バーニーはこれを築き上げるのに30年を費やした。だが、もし彼がいなければ、2つか3つに分裂していたかもしれないよ」

「今求められているのは、F1の将来について明確なプランをもつ人物だ」

メルセデスの親会社であるダイムラーのディーター・ツェッチェ会長も、F1では次のステップが非常に重要になるだろうと考えている。ツェッチェはドイツの『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙に次のように語った。

「F1の成功はバーニー・エクレストンのおかげであるのは非常に明らかなことだ」

「それゆえ、彼が何年にもわたって築き上げ、自ら物語を書き上げてきた“F1”という彼の素晴らしい作品がダメージを負わないようにすることが、全員の利益につながるのだ」

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