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ハミルトンがロズベルグと握手しなかったのはまずかったとニキ・ラウダ

2014年05月27日(火)14:52 pm

メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダが、F1モナコGP(第6戦)の決勝でモナコ2連覇を飾ったニコ・ロズベルグに対し、チームメートのルイス・ハミルトンが祝福の握手を行わなかったことについて苦言を呈した。

先週末のモナコGPにおいて、今季のタイトルを争うメルセデスAMGのチームメート同士の確執が露わとなり、2008年のF1チャンピオンであるハミルトンは、ロズベルグとの友人関係は終わったと明言していた。

だが、2人の友人関係が終わりを告げることになったのは、ロズベルグの予選での「ミス」によってハミルトンのポールポジション獲得に向けたチャレンジが妨害されたということだけのためではないようだ。

2週間前にバルセロナで行われたスペインGP(第5戦)において、勝利に向かって走行を続けていたハミルトンが、チームから使用することを禁止されていた高レベルの「エンジンモード」設定を使っていたことが明らかとなっている。

「僕たちはある特定のモードの使用にとどめておくよう言われていたよ」

25日(日)にそう語ったハミルトンは、次のように付け加えた。

「ニコはバーレーンでそれ(高エンジンモードの使用)をやったんだ。だから僕もバルセロナでそうしたよ」

ラウダは、すでにその問題に関しては一件落着していると語っている。そのことについてはハミルトンがバルセロナでのレースの後で謝罪していたためだ。

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは一連の件に関して次のように語った。

「過去数レースにおいていくつかの小さな反則がいろんなところに見受けられた。今後はこうしたことは起こらないよ」

ハミルトンが、モナコでの予選の一件によって怒り心頭に達したのは間違いない。たとえ、競技委員会がデータを調査し、ロズベルグが意図的にミスをしたという証拠が認められなかったにもかかわらずだ。

不満をくすぶらせていたハミルトンは、モナコで記者たちに向かって次のように語っていた。

「みなさんもデータを見ることができればよかったのにね。僕は昨夜遅くあることを見つけたよ。そして僕にできたのはただニヤリと笑うことだけだったよ」

いずれにしても、メルセデスAMGでは、この2人の戦いが今後さらに激しさを増していくという大きなリスクを抱えることになったのは間違いない。そしてその結果として、いずれは2台がクラッシュし、サーキットにカーボンファイバー製のパーツをまき散らすことになるだろう。

だが、ラウダは、この件に関しては次のレースまでに問題解決すると宣言している。

「私はモントリオール(カナダGP/6月8日決勝)に行ったとき、あるいはその前に、彼らと、あるいは今回の場合はルイスと会って『一体どうしたんだ?』と言うよ」

ラウダに言わせれば、ハミルトンは概して「非常に感情的」な性格であることは間違いないものの、25日(日)のモナコGP決勝後にハミルトンがロズベルグに対してとった失礼な態度は、適切なことではなかったと語った。

「ルイスが彼(ロズベルグ)と握手しなかったのは適切ではなかった」

ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう述べたラウダは、さらに次のように続けた。

「彼(ハミルトン)はロズベルグを祝福すべきだったよ。なぜならニコは常にそうしてきたんだからね。彼らが本当に激しく競い合ったバーレーンのときでさえ、彼はハミルトンをハグしていたじゃないか」

「緊張関係は強まっている。それは間違いない。だが、チームとしてそれを野放しにするわけにはいかない。もし彼らが朝会った時におはようと声をかけないようになれば、もう手におえないからね」

だが、間違いなく今のハミルトンは今後ロズベルグとは挨拶をかわすつもりもないようだ。だが、ラウダは、ハミルトンの機嫌もそのうち変わるだろうと考えている。

「彼(ハミルトン)がニコール(ガールフレンドのニコール・シャージンガー)と楽しいパーティーでもやってくれるといいんだがね。明日そのことを彼に話してみるよ。そうすればその問題も解決することを請け負うよ。何とかするさ」

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