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グロージャン、今季のスーパーソフトタイヤを「木製タイヤ」と表現

2014年05月24日(土)6:50 am

ロータスのロマン・グロージャンが、22日(木)に行われたF1モナコGP(25日決勝)の初日フリー走行を終えた後で、ピレリのスーパーソフトタイヤを、まるで「木でできた」タイヤのようだったと酷評した。

【結果】F1第6戦モナコGPフリー走行2回目

実際のところ、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが供給する4種類のタイヤコンパウンドのうち最も軟らかいタイヤであるスーパーソフトがお目見えしたのはこのモナコが今季初めてだった。ピレリではモナコに、このスーパーソフトと、それより一段階硬めのソフトタイヤを持ち込んでいる。

そのスーパーソフトタイヤが今季のデビューを飾ることになった22日のフリー走行2回目は、セッション前に降った雨で路面がぬれており、ドライタイヤが使用できるほど路面が乾いたのは、セッション終了のほぼ直前というタイミングになっていた。

「ファンにとっては残念だったね。でも、それがF1なんだ」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったのは、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグだ。フリー走行ではリスクを冒すことなく20番手タイムでセッションを終えていたロズベルグは次のように続けた。

「かなりリスクがあったと思うよ。いくつかのチームではそれほどスペアパーツを用意しているわけではないからね」

そんな中、ピレリが持ち込んだスーパーソフトに非難の矛先を向けたのがグロージャンだった。グロージャンは、そのタイヤは、ガードレールで囲われた狭いモナコの市街地コースを、今年の「難しい」F1カーで走り回るのには向いていないと主張している。

「今日の最大の問題は、この木製タイヤだよ」、とグロージャンは笑いながら『RMC』に語りだした。

「まじめな話、このタイヤはここではあまりうまく機能しないよ。今年のクルマはかなり(運転が)難しいんだけど、このタイヤは横滑りが大きいし、コーナーでも速く回ることができないんだ」

「そのせいで、以前よりももっと難しくなっている。だから、ミスを犯さないように本当に集中することが求められるよ。98パーセントの力で走り続けなきゃだめだし、ミスを避けるためには102パーセントまで攻めるようなまねをしてはだめなんだ」

一方、現在今季のタイトル争いをリードするメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)は、木曜日のフリー走行2回目では、路面がぬれていた時間帯にはコースに出るクルマがほとんどなく、観客にとっては非常に退屈な「ショー」だったとの批判の声が上がったことに対し、だからといってまだ今年のF1全体が退屈だと言うには早すぎると次のように語った。

「我々は、落ち込んだかと思えば、今度は興奮し、そしてまた落ちこむといったようなことに陥らないように気を付けなければならないよ」

ヴォルフは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが終盤に激しいバトルを展開したことで評価の高かった今季の第3戦バーレーンGPをひきあいに出しながら次のように付け加えた。

「確かに、あれ(フリー走行2回目)は退屈なセッションだった。だが、だからといってF1が退屈だと言えるだろうか? バーレーンでは違うコメントも耳にしたよ。だから、もっと全体を見る必要があると思うね」

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