フォース・インディアの株を保有する企業がいくつも苦境に立たされる中、ビジェイ・マリヤはチームのイメージを保つのに必死だ。
どこも経営環境は厳しいが、とりわけマリヤのキングフィッシャー航空は負債を抱えて飛ぶに飛べない状態である。
「私の航空会社は、ただの一企業に過ぎない」と、21日(水)に語るマリヤ。
「世界のどこを探しても、ひとりの代表者あるいは株主がグループ企業全体の責任を背負っている会社なんて見当たらない」
「航空会社に加えて私は多数の企業を有している。そして、私がメインとする事業はアルコール飲料の販売だ」
「この会社は継続的に成長しており、航空会社の問題に何ら影響を受けない」と、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語るマリヤ。
フォース・インディアでもう一人の大株主といえば、チームの冠スポンサー、サハラ・グループを率いるインド人実業家スブラタ・ロイだ。
いま現在、ロイは留置所に勾留されている。投資家たちに巨額の金を返せないのがその理由だという。
「サハラの問題はF1と何の関わりもない」と、マリヤ。
「彼が関係する二社は投資家たちから金を受け取ったが、そこに疑いの目が向けられ、苦境に陥っている」
「しかし、それとサハラによるチームへの投資は何ら関連性がないのだ」とマリヤは話す。
こうした負債、経営ミス、さらにはチーム株主の投獄も、フォース・インディアのイメージを傷つけるものではないとマリヤは主張する。
「みんな、ただ面白おかしく問題視しているだけだ」と、強気のマリヤ。
「今に至るまで、一社たりともスポンサーシップから降りていない。我がチームがもたらすコース上の成績とそこから派生する相乗効果は、評価されてしかるべきだ」と語るマリヤだった。