パストール・マルドナード(ロータス)は、スポンサーの支援打ち切りを否定した。
マルドナードはベネズエラ国営石油会社PDVSAから多額の支援を受けており、昨年死去したチャベス前大統領とも親しかった。
ところが今週はじめ、新たにベネズエラのスポーツ担当大臣となったアントニオ・アルバレスが、今後モータースポーツには「もう1ドルたりとも」費やさないと明言した。
しかし、F1第6戦モナコGPが翌日に控えた21日(水)に、マルドナードはこの報道を否定している。ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』が伝えた。
「メディアはすごく大きな勘違いをしたんだ」
「PDVSAは声明を出していない。何も言っていないんだ。意見を言ったのはスポーツ担当大臣で、(政府は)モータースポーツへの支援を打ち切るというけれど、それは以前から分かっていたことだ」
「それに、これから打ち切られるんじゃない。すでに去年打ち切られたんだ。それも当然だ。スポーツ省から金を盗んだドライバーがいたことが分かったんだからね」
「盗みを働くドライバーがいるようなスポーツを政府が見守るなんて思うわけないよ」
しかしマルドナードは、PDVSAのF1への関与については、PDVSAとそのスポンサーマネーを受け取るロータスへ聞くよう求めた。
「どうなるかはちょっと分からないよ」とマルドナード。「第一に、PDVSAは何も言っていないし、第二に、僕はドライバーで個人的なサポートは受けていない。チームのスポンサーなんだ」
ソーシャルメディアでは、マルドナードの2014年のドライビングについて、頻繁に事故にかかわっている点が笑いのネタにされている。こうした批判を気にしていないとマルドナードは話す。
「少なくとも話題にされているってことだよ」とマルドナードは笑顔を見せた。「いろいろ批判されるのは慣れている」
「平気だよ。誰もが何でも言える自由な世界なんだ」