来シーズンから、世界的エナジー飲料メーカーのレッドブル社が所有する2つのF1チームではこれまでよりもさらに密接な関係を築くことになりそうだ。
昨年までフェラーリからエンジンの供給を受けていたトロロッソだったが、今季からレッドブルと同じルノーエンジンに乗り換えている。そのルノーエンジンは今季序盤に大きな問題を抱えることとなったが、これまでレッドブルとトロロッソはお互いに協力し合いながら、その問題解決に取り組んできている。
そして、『Speedweek(スピードウィーク)』がこのほど報じたところによれば、イタリアのファエンツァに本部を置くトロロッソでは、来季2015年からレッドブルの設計によるリアサスペンションのレイアウトを使用することになるようだ。
記者のマティアス・ブルーナーは、2014年は実際のところ、レッドブル社所有の2つのチームが今後より密接な協力関係を実現するための移行段階にあると指摘している。
例えば、トロロッソでは今季すでにレッドブルが製造した8速ギアボックスを使用しているものの、それをF1カーに収めるためのケーシングについてはトロロッソがまだ独力で行っている。
だが、2015年からはトロロッソではレッドブル製のギアボックスをそのまますべて用いることで、サスペンションの配置についてもレッドブルと全く同様のものとすることが可能になる。
かつて1985年に、ジャンカルロ・ミナルディによってF1デビューを飾ったミナルディを母体とするトロロッソでは、ここ数年にかけてスタッフ数の増強も行ってきている。
トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストは、スペインの『El Confidencial(エル・コンフィデンシアル)』に次のように語った。
「135人ほどだった2008年から2009年のあたりと比べると、今では325人にまで増えている」
「我々は成長過程にあるし、そのプロセスはまだ完了していないよ」、とトストは付け加えた。