ロータスのオーナー兼チーム代表であるジェラルド・ロペスが、エンジンサプライヤーであるルノーが行ったエンジン代金決済に関するコメントに対して批判を行った。
F1公式エンジンサプライヤーとして今季は4チームにエンジンを供給しているルノー・スポールF1だが、F1スペインGP(第5戦)が開催された先週末のバルセロナにおいて、その責任者であるジャン・ミシェル・ジャリニエがまだ今季のエンジン代金を支払っていないチームがあることを明らかにしていた。
これにより、現在チーム別ランキングで最下位に沈むケータハムが存続の危機に瀕(ひん)しているのではないかとのうわさが大きく広がっているが、同時に、キミ・ライコネン(現フェラーリ)への報酬未払いが明らかとなるなど、昨年はかなり危機的な財政状態に陥っていたロータスに関しても再びその状況を危ぶむ憶測が流れている。
実際、ロータスが報酬を支払わなかったのはライコネンだけでなく、そのチームメートであるロマン・グロージャン(ロータス)も昨年の報酬を受け取っていなかった。だが、そのグロージャンは先月、そのことについては自分からは話さなかったと次のように語っていた。
「メディアにはこのことは話さなかった。それは僕自身の問題であり、個人的なことだったからね」
そのグロージャンのボスであるロペスは、ルノーのジャリニエが行ったコメントの仕方について、『Daily Mail(デイリー・メール)』を通じて次のように批判を行った。
「私は彼ら(ルノー)に言ったよ。もし彼らがそのことを話すのなら、実際に問題のあるチーム名もちゃんと明かすべきだとね」
「ただ“チーム”とだけ言って、他人にそれがどこなのかを勝手に判断させるようなまねはするべきじゃないんだ」
そう語ったロペスは、次のように付け加えている。
「もしそういう(エンジン代金未納の)ところがあるとすれば、それはどこかよそのチームのことだろう。だが、正直に言って、本当にそういうチームがあるのかどうかさえ私には分からないがね」