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小林可夢偉「クラッシュで終わるも有益な1日だった」/F1公式テスト

2014年05月14日(水)13:49 pm

先週末F1スペインGP(第5戦)が開催されたバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで、今年からシーズン中にも設けられることになったF1公式テストが13日(火)から14日(水)の2日間の日程で行われている。

初日の午前中は雨に見舞われたバルセロナ。ケータハムの初日テストを担当した日本人F1ドライバーの小林可夢偉(ケータハム)は、順調に72周を周回し、参加した11人のドライバー中9番手となるタイムを刻んだ。だがセッション終盤にターン3でコースオフ。クルマはバリアーに激しく激突して大破したが、幸い可夢偉にはけがはなかった。

12日のテストセッションを終えた可夢偉は次のようにコメントした。

小林可夢偉(ケータハム)
「かなり大きなクラッシュで1日を終えることになってしまいましたが、それでもかなりいいテストができましたし、多くの作業をやり遂げることができました。午前中はウエットでしたから、ウエットタイヤで6回の走行を行い、昼休み前の最後の走行はインターミディエイトで行いました。両方のコンパウンドでさまざまなセットアップを試しましたから、今後のレースでウエットコンディションとなったときにはそれが役に立つと思います」

「午前中のセッションを通じて気温や路面温度も上昇しましたから、路面はだいぶ乾いてきていました。午後は2回ほどまたインターミディエイトで走りましたが、14時ごろになると十分にスリック(ドライ用の溝無しタイヤ)でいける程度に乾いてきました。僕たちはそこから予定していたドライでの走行プログラムに移り、まずミディアムでスタートしました。僕たちは(スペインGPの)レースで施していたセットアップに、さまざまな変更を加えてみました。そしてかなりいい進歩を遂げることができました。午後のセッションでも中盤にまた軽い雨が落ちきたので、また何度かインターミディエイトで空力の評価のための周回を行いました。その後はまたドライに戻ったので、セッションの残りではさらにセットアップの作業を続けました」

「残念ながら、残り30分ほどになったところで22回目の走行をしていたときに、ターン3でかなり激しくバリアーに突っ込んでしまったんです。クルマはかなりのダメージを負ってしまいました。これから夜を通してクルマの修復をすることになるみんなには申し訳なく思っています。でも、もうほとんど1日が終わるところでしたし、予定されていた計画はほとんどやり終えていたのが不幸中の幸いでした」

なお、初日のセッションでのタイムや順位は次の通り。雨でコンディションが変化する中、スーパーソフトタイヤを履いたマックス・チルトン(マルシャ)がこの日の最速タイムを刻むという意外な展開となっている。

順位/ドライバー(チーム)/タイム/周回数
1/マックス・チルトン(マルシャ)/1分26秒434/60
2/シャルル・ピック(ロータス控えドライバー)/1分26秒661/70
3/ルイス・ハミルトン(メルセデスA分G)/1分26秒674/79
4/キミ・ライコネン(フェラーリ)/1分26秒965/21
5/ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)/1分27秒724/52
6/ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)/1分27秒727/53
7/フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)/1分27秒756/55
8/ジェンソン・バトン(マクラーレン)/1分28秒333/74
9/小林可夢偉(ケータハム)/1分30秒101/72
10/セバスチャン・ブエミ(レッドブル)/1分31秒440/54
11/ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ザウバー)/1分31秒783/86

2日目となる14日(水)には以下のドライバーが各チームのテストを担当することになっている。

レッドブル/セバスチャン・ベッテル
メルセデスAMG/ニコ・ロズベルグ
フェラーリ/キミ・ライコネン
ロータス/パストール・マルドナード
マクラーレン/ストッフェル・ファンドールネ(控えドライバー)
フォース・インディア/ダニエル・フンカデラ(控えドライバー)
ザウバー/エステバン・グティエレス
トロロッソ/ダニール・クビアト(トロロッソ)
ウィリアムズ/スージー・ヴォルフ(開発ドライバー)
マルシャ/ジュール・ビアンキ
ケータハム/ロビン・フラインス(控えドライバー)

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