11日(日)に行われたF1第5戦スペインGP決勝の数時間後、フェラーリではキミ・ライコネンと首脳陣による「長い話し合い」が行われていたようだ。
そう報じたのはフィンランドのテレビ局『MTV3』だ。『MTV3』によれば、ライコネンはスペインGP決勝においてチームから受けた扱いについて不満を抱えていたという。
スペインGP決勝において、自分よりも後ろを走っていたフェルナンド・アロンソに対してチームから先にピットインの指示が出されていたことで、自分はフェラーリでは「ナンバー2」ドライバーだと感じているかと質問されたライコネンは「いいや」と答えた。
だが、ライコネンはそのことに怒りを覚えていた。
イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』とのインタビューの中で、誰が最初にアロンソにピットインするよう指示を出したのかと質問を受けたライコネンは「知らないよ」と答えた。通常、そうした扱いは前を走っているほうのドライバーに対して優先的に行われることが多いが、明らかにチームのナンバー1とみなされるドライバーに対してもとられることがある。
アロンソよりも先にピットインしたかったかと尋ねられたライコネンは、何やらぼそぼそとつぶやくと肩をすくめながら、その場から立ち去ってしまった。
レースでは終盤にアロンソに追い抜かれてしまっていたライコネンだが、その後、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対して、あれはチームが戦略的にそうしたのではなかったと次のように語った。
「ぼくたちふたりにはそれほどの差はなかった。結局、大した違いではなかったし、フェラーリにとってはかなり残念な結果だったよ」
だが、アロンソの後ろでチェッカーフラッグを受けたライコネンは、ピットへと戻るためにスローダウン周回を行いながら、無線を通じて怒りに満ちた口調で次のようにチームに語りかけていたと伝えられている。
「一体、誰がこの(ピットストップの)指示を出したんだ?」