NEXT...F1開催スケジュール

スーティル「断食にチャレンジしてみた」

2014年05月10日(土)14:48 pm

フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが、体重を落とすために一切食べ物を口にしないという減量作戦を試してみたと明かした。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、ドイツ人ドライバーのスーティルは、チームメートである小柄なエステバン・グティエレスよりも13キログラムも重いという。

ザウバーでは、F1カーの軽量化のために、今季はここまでスーティルのクルマにはドリンクボトルを装着しないなどの対策をとってきていたが、現在開催されているF1第5戦スペインGP(11日決勝)には、「かなりの」軽量化を図ったクルマを投入できたようだ。

伝えられるところによれば、現在のザウバーの2014年型車C33は、これまでのものと比べて15キログラムほどの軽量化が実現されているという。

スーティルは、母国ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「具体的な数値は言いたくないけれど、重要なことは、いまでは(最低重量)制限に近いところまできているということだよ」

「“軽すぎる”ほどのクルマを製造することは決してできないからね」

だが、それでもスペインGPでもまだスーティルが不利であることに変わりはないようだ。ザウバーではグティエレスだけが実際にF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が定めた最低重量以下に収まることができるようになったため、グティエレスのクルマにはクルマの重量調整を兼ねながら、クルマのいろんな部分に重りを配置し、理想的な重量配分を目指すことで、ハンドリングの改善にもつなげることができるからだ。

スーティルは、これまでF1がさらに重量制限を厳しくすることに対して批判的な立場をとってきている。そうなれば当然ながら体重の重いドライバーにとってはダイエットを行わざるを得なくなるからだ。

スーティルは、8日(木)に記者たちに対し、断食を試してみたと明かした。

「僕は少しずつ、いろんなところで試してみたよ。2日間食べ物を口にせず、水だけしか飲まないんだ」

「それは簡単なことではないけれど、その作用に関しては興味深いものがあるよ。僕は、もはや力が出せないという限界点を感じることができた。それによって精神的に強くなれたよ。自分の身体のことをよく知ることはとても大切なんだ」

「(絶食を)試してはみたけれど、僕はまだ生きているし、あまり心配しないでよ」、とスーティルは記者たちに語った。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック