F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、新たにF1開催契約を締結したと報道されているアゼルバイジャンについて、昨年限りでF1カレンダーから姿を消した韓国GPに代わって今後開催が続けられていくものだと認めた。
旧ソビエト連邦に属していた石油産出国のアゼルバイジャン共和国だが、その首都バクーの市街地コースにおいて2015年からF1が開催されることが今月下旬に正式に発表されることになると考えられている。
エクレストンは今週、アゼルバイジャンでのF1グランプリは、昨年まで韓国の霊岩(ヨンアム)で開催されていたものの、不人気による財政難で開催継続ができなくなった韓国GPに置き換えられるものだと示唆した。
エクレストンは、F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトを通じて『Independent(インデペンデント)』に対し、「あそこ(韓国)へは戻りたいと思わない」と語り、次のように続けた。
「バクーとは契約を済ませている。そのレースは2015年にスタートし、韓国に置き換えられるものだ」
「彼ら(韓国)は、サーキット建設に関してはいい仕事をした。だが彼らは、自分たちが望んでいたものすべてのものを建設することを忘れていたんだ」
エクレストンはそう語り、湾岸地域に建設されたサーキット周辺の施設が不足していたと指摘した。
シルトは、アゼルバイジャンの契約はフラビオ・ブリアトーレが仲介したものだとしている。元ベネトンやルノーでチーム代表を務めていたブリアトーレはエクレストンの親しい友人でもある。
ある関係者は、これに関して次のようにコメントしている。
「ブリアトーレがあの国の大統領にそのアイデア(F1開催)を植え付けたんだ。それでこの話が進んだのさ」