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マルドナード「ロータス移籍を後悔してはいない」

2014年05月07日(水)7:02 am

ロータスのパストール・マルドナードが、昨年まで在籍していたウィリアムズから今季ロータスへと移籍したことを後悔はしていないと語った。

表面的には、ベネズエラ人ドライバーのマルドナードは、巨額の資金を有するPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)とともに、今季復活をとげたかに見えるウィリアムズから、ひどいスランプに陥ったロータスへと、割の合わない移籍を行ってしまったように見える。

最近では、ロータスへの移籍を実現させるためにマルドナードがPDCSAを通じて2,500万ドル(約25億5,500万円)もの違約金をウィリアムズに支払っていたとの報道も行われている。

だが、マルドナードはスペインの『El Confidencial(エル・コンフィデンシアル)』に対し、ルノーエンジンを搭載するロータスへ移籍したのは正解だったと主張している。

「ウィリアムズは本来そうあるべき形で機能していなかった。だから、3年過ごした後で、僕は新たな挑戦と新たな希望を追い求めるしかなかったし、何かやる気を起こさせてくれるものを見つけなくてはならなかったんだ」

「僕はこのチームに来ようと決断した。それはこのチームが素晴らしいということを歴史が物語っていたからね。そして、僕がここにきたとき、まさしく僕が考えていたものを見つけることができた」

そう語ったマルドナードは、さらに次のように続けた。

「雰囲気はかなりひどいよ。僕がそう言う理由は、たくさん問題を抱えているからなんだ」

「みんなはこのチームは失われてしまった。もう以前とは同じではないと言うよ。でも、変わったのはクルマだと思っているんだ。僕たちは大きな技術的な変化を経験しているところだからね」

「僕たちは山ほどの問題を抱えている。その多くは取るに足らないものだし、ばかげたものだけれど、それによって多くの時間がかかってしまっている」、とマルドナードは付け加えた。

ロータスが今季型車E22の開発にてこずっている間、マルドナードは昨年まで在籍していたウィリアムズが復活をとげている様子を見ているしかなかった。ウィリアムズではフェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスのコンビによって、今季すでに36ポイントを稼ぎ出している。だが、ロータスのマルドナードとロマン・グロージャンは今季ここまで1ポイントも取ることができていない。

だが、マルドナードは、「僕はすごく冷静だよ。本当さ」と主張し、次のように続けた。

「ウィリアムズでは、今季はいいクルマにできそうだということは分かっていたんだ。実際問題、(2013年シーズンより)もっと悪くなるなんてことは現実的に不可能だったからね」

「もっと悪くなることだってあるけれど、秤(はかり)にかけてみれば、悪くなるよりはよくなる可能性のほうが高かったんだ。僕たちはウィリアムズの名前や体制、ファクトリーという観点からすれば弱小チームと戦っていたんだからね」

「彼らは、今季自分たちがうまくやれることを示している。でも、まだ彼らが再びレースに勝てるようになるかどうかは分からないね」

マルドナードは、2013年シーズンと2014年シーズンのもっとも大きな違いは、レギュレーションにおける重要な要素が空力からエンジンへと変わったことだと考えている。

「ロータスは、レッドブルのレベルに到達するための挑戦ができる唯一のチームだったんだ」と語ったマルドナードは、「今では、エンジンが支配している」と付け加えた。

今季から姿を変えた「新しいF1」は好きか、と尋ねられたマルドナードの答えは「イエスでもあり、ノーでもある」だった。

「まず、それは誰にとっても同じことだし、そのルールを受け入れなくてはならない。それだけのことだし、それ以上のものではない」

そう語ったマルドナードは、最後に次のように締めくくった。

「僕は、かつてのようなF1が好きだ。でも、間違いなく僕たちも開発を進め、すぐにいいクルマにしていけるよ」

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