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ウィリアムズの黒字決算はマルドナードのおかげ?

2014年05月03日(土)12:17 pm

パストール・マルドナード(ロータス)が昨年ウィリアムズとの契約を解除するために、そのスポンサーが2,500万ドル(約25億5,500万円)もの違約金をウィリアムズに支払っていたと報じられている。これによってウィリアムズは昨年度黒字へと転換することができたようだ。

イギリスで上場しているウィリアムズは、2日(金)に2013年の決算報告を行った。これによると、2013年はサーキットにおいては成績が低迷していたものの、約2,000万ドルの営業利益を上げたとされている。

『Telegraph(テレグラフ)』は、これは、昨年までウィリアムズに所属していたマルドナードのスポンサーであるPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)が、マルドナードを2014年にロータスへと移籍させるためにウィリアムズに支払った契約解除金に助けられたものだと報じている。

『Telegraph(テレグラフ)』によれば、その契約解除金の額は「およそ2,500万ドルだったと考えられている」という。ウィリアムズでは前年の2012年度には800万ドル(約8億2,000万円)を超える赤字を計上していた。

ウィリアムズが2日に出した声明の中で、チーム代表のフランク・ウィリアムズは次のように述べている。

「我々は冬の間にも商業的に大きな進展をとげた。ウィリアムズはこれからも、情熱を持ち、我々を強く支援してくれるパートナーやファンを魅了し続けていく」

「今回の決算結果は、我々が財務上も確実なやり方で事業を管理し、成長し続けることができる基盤を提供し続けられることを証明するものだ」

そう述べたウィリアムズは、次のように付け加えている。

「我々はいい形で2014年のF1シーズンを始めることができた。今後も自分たちのパフォーマンスを改善し続けられることを願っている」

昨シーズンは全11チーム中9番手という不本意な結果に終わった名門チームのウィリアムズだが、今季は昨年まで供給を受けていたルノーエンジンからメルセデスエンジンに替えたことにも後押しされ、順調な滑り出しを見せている。また、今季からマルティーニをスポンサーに迎えいれるなど、PDVSAの後ろ盾を失った後も財政的にも堅実な歩みを続けているように見える。

一方、大金をはたいてロータスへの移籍を行ったマルドナードだが、そのロータスは第4戦終了時点ではまだ1ポイントも獲得できていない。

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