マルドナード「クルマと作戦が完ぺきならトップ5も狙える」
ロータスのパストール・マルドナードが、カタルーニャ・サーキットで行われるF1第5戦スペインGP（11日決勝）に向けて意気込みを語った。
パストール・マルドナード
「バルセロナのサーキットは、これまで僕にとってはすごくいいところだった。2012年に優勝したのがそのハイライトだね。予選でトップ10に入るのが最初の目標だよ。決勝ではタイヤをいたわることがとても難しくなるだろう。なんどもピットストップが必要になるだろうし、戦略もうまくやらないとね。昨年はほとんどのチームが4回ストップ作戦を取っていたけれど、ロータスでは3回ストップで2位に入っている」
「カタルーニャは、全体的にクルマやドライバー、そしてチームにとって厳しいコースなんだ。誰もがこのサーキットのことをよく知っているし、1000分の1秒の争いになるからね。地理的には（母国の）ベネズエラにもっと近いところでのレースもあるけれど、バルセロナは僕にとっては特別なんだ。近くにはベネズエラ人がたくさん住んでいるところがあるし、僕の母親の母国語もスペイン語だしね。だから、サーキットでもたくさんの国旗が振られるのを見られると思うし、いつものように大きな声援が受けられると思う。ファンの前でレースができるのはいいものだし、あそこでまたいい記録を残そうと決意しているよ」
「（2012年の優勝は）僕のキャリアの中でも素晴らしい日だったし、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）の母国レースで彼に打ち勝って勝利することができた。僕たちはチャンスをうまくものにできたし、レースの間フェラーリからずっと大きなプレッシャーを受けていたから、本当に当然の報いとしての勝利だったよ。みんなは忘れているだろうけれど、金曜日には僕たちはトップ10にも入っていなかったんだ。そこからすべてがうまくかみ合ってきたんだよ」
「僕たちは予選では2番手だった。でもポールポジションを取ったルイス・ハミルトン（メルセデスAMG／当時はマクラーレン）が失格となったことで先頭からスタートできることになった。決勝では優勝するチャンスがあると分かっていたよ。僕はすごく落ち着いていたし、優勝を狙う準備ができていた。最初のフリー走行では17番手だったのに最終的に優勝することができたあの週末は、F1では決してあきらめてはいけないということを示すものだったね」
「それに、あのレースは僕にさらに自信を与えてくれた。F1での最初の年は困難なものだった。でも、クルマが競争力を示すやいなや、僕はトップに立てたし、ほかのトップドライバーたちとも戦うことができた。僕は精神的にも変わったし、そのことで厳しいときでも前を向いていられるようになったんだ」
「今年のバルセロナではもっと競争力が出てくることを期待している。ポイントが取れるようになることが非常に重要だからね。でも、もしすべてがうまくいって、いくつかの幸運にも恵まれれば、トップ5だって可能だと思うよ。簡単なことではないだろうね。2台のメルセデスAMGがいるし、レッドブルの2台もいる。そしてフォース・インディアみたいに、ここまでのレースでは速さを示しているほかのチームもいるからね。でも、もし僕たちがクルマの能力を100パーセント引き出すことができれば、どんなチームとだって戦うことができるし、今後につながるいい結果を残すことだってできるはずだよ」
「改良パーツがうまく機能してくれることを期待しているけれど、それがどの程度になりそうかは分からないね。どのチームも改良パーツを持ち込むし、F1ではその場に立ち止まっているチームなどいないからね。肝心なのは、僕たちがこれからも改善を続け、頑張り続けなくてはならないということだ。シーズンが終わったときに、もっとやれることがあったのになんて考えたくはないからね。また上位の位置に戻ることができるよう全員が100パーセントの力で頑張っているよ。その目標が達成できれば、いまのつらさもいい思い出に変わるはずだ」
「このチームとそのドライバーはこれまで常にたくさんポイントを稼いでいたから、またすぐにポイントが取れるようになることが大切だ。でももっと重要なのは、それがチーム全体の自信をさらに強めるきっかけになることだ。そうすれば、僕たちはそれに作用して、ずっとポイントが取れるようになる。バルセロナの次にはモナコ（5月25日決勝）とモントリオール（カナダGP／6月8日決勝）が控えているし、それらのレースではいつもいろんなことが起こる。僕たちはそれらを利用するためにいい位置にいることが必要だし、夏に向けていい基盤づくりをしていかないとね」
