ルノーはV6ターボエンジンから「100%」の力を引き出す途上にある、とルノーの現場責任者レミ・タフィンが話している。
F1は今年から新しくV6ターボエンジンに変わったが、特にルノーエンジンはシーズン前のテストでトラブルが頻発し出遅れていた。それ以来、大きな進歩を見せているルノーだが、まだやるべき仕事があるとタフィンは語る。『Radio-Canada(ラジオ・カナダ)』が伝えている。
「楽観的になっているとは言えない。われわれは現実的だ」とタフィンは話す。
タフィンは、次の2戦、F1スペインGP(11日決勝)とモナコGP(25日決勝)では、エンジンが「極めて重要というわけではない」としながらも、第4戦中国GP以降のレースのない3週間をルノーが有効に活用していると話している。
「モントリオール(カナダGP/6月8日決勝)では100%に近づけるかもしれない」
「これは、全体としては明るい見通しだ。だが、信頼性の確保も必要であることを忘れてはならない」とタフィンは続ける。
「恐らくわれわれがエンジンメーカーの中で一番多く新しいパーツを導入しているだろう。そうしたパーツは信頼性も欠かせない」
「パフォーマンスだけではなく、完走することも必要なのだ」
また、現在リードしているメルセデスエンジンに差をつけられていることもタフィンは認めている。
メルセデスとの差について聞かれたタフィンは、次のように答えた。「何とも言えない。だが言えることは、メルセデスのほうがストレートで速いことと、今のところ1周全体でも優れていることだ」
「だからドイツのエンジンのほうがわれわれのエンジンより優秀ということなのだろう。とは言え、V6本体以外の要素もある。ターボや電気系統など、パワーを増やせる部分だ」
「併せて、燃料も忘れることはできない。トタルとの仕事は順調に進んでいる」とタフィンは付け加えている。「前進できると思う」