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「ライコネンは現在の問題をすぐに解決すべき」とハッキネン

2014年04月29日(火)14:56 pm

元F1チャンピオンであるミカ・ハッキネンが、同郷フィンランド出身のキミ・ライコネン(フェラーリ)は、すぐにチームメートのフェルナンド・アロンソと対等に戦えるようにしなくてはならないと述べた。

1998年と1999年のF1チャンピオンであるハッキネンは2001年シーズン終了とともにF1を引退。そのとき在籍していたマクラーレンで当時チーム代表を務めていたロン・デニス(現マクラーレン・グループ総帥)に対し、自分の後任として2001年にザウバーでF1デビューを果たしていたライコネンと契約するように薦めていた。そのときハッキネンがデニスに対し、「勝ちたければフィンランド人ドライバーを入れろ」と語ったというのは有名な話だ。

事実、その後ライコネンはF1で合計20勝をあげ、フェラーリに移籍した2007年にはF1チャンピオンにも輝いている。

しかし、そのライコネンも、今季再びフェラーリに復帰してからは今季型車F14 Tにてこずり、なかなか結果が出せていない。一方、チームメートのアロンソは、第3戦バーレーンGP予選ではライコネンに後れをとったものの、それ以外のセッションではすべてライコネンを上回り、第4戦中国GPではフェラーリに今季初の表彰台ももたらしている。

「キミは問題を抱えているし、彼らはそれを解決する必要がある」

そう『Hermes(エルメス)』に語ったハッキネンは、次のように続けた。

「現時点ではアロンソが完全に彼(ライコネン)を凌駕(りょうが)している。その差は小さいものではない」

「ここまでに4レースが行われたが、もうそろそろ彼も落ち着くと思っていた。彼のクルマはそんなにひどいわけではないのに、彼はアロンソに対して何もできずにいる」

「彼は何とかしなくてはいけないし、すぐにそうする必要がある」、とハッキネンは付け加えた。

ライコネンはドライビング・シミュレーターが好きではないというのは有名な話だが、ハッキネンは、現在のフェラーリの施設は最新式のものであり、ライコネンもそれをうまく利用して次戦スペインGP(5月11日決勝)までにはその差を詰めるよう努力すべきだと次のように続けた。

「シミュレーターはいい道具だよ。さまざまな種類のセッティング変更を試すことができるんだ」

「だけど、僕はキミにアドバイスをしたいとは思っていない。なぜなら、彼もすでに自分の問題を解決することに集中しているはずだと思っているからね。そうすれば彼もチームメートを打ち負かすことができるだろうし、いいパフォーマンスを発揮することができるはずだ」、とハッキネンは結んでいる。

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