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フェラーリ会長、F1チーム代表人事への批判に反論

2014年04月16日(水)17:15 pm

フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、フェラーリが新たなチーム代表にマルコ・マティアッチを任命したことに対する批判に反論した。

これまでフェラーリのF1チームで代表を務めていたステファノ・ドメニカリは、成績不振の責任を問われ、事実上は更迭されたものと考えられている。

だが、モンテゼモーロは、ドメニカリから辞任の申し出があったとし、「イタリアでは自ら辞することはまれだ」と述べつつ、『La Stampa(ラ・スタンパ)』に次のように述べた。

「(フェラーリは)23年にわたって数々の世界タイトルを勝ち取ってきている。ドメニカリは成績を残せなかったことで自ら身を引く強さを持っていた」

そのモンテゼモーロがドメニカリの後任として選んだのは、これまでF1の世界では無名だったフェラーリの北アメリカ担当責任者マルコ・マティアッチだった。

だが、この人選に対し、すぐにそれに対する批判的な論調が起こっている。

かつてフェラーリに在籍していたことがある元F1ドライバーのパトリック・タンベイは、フランスの『RMC』に対し、ドメニカリは明らかに「いけにえ」にされたのだと語った。

国際的ないくつかのメディアも、2014年シーズンはまだ3レースを終えたばかりだというのに、フェラーリがパニックに陥り、よく考えずに反射的な対応を取ったと非難を行っている。

イタリアの権威ある日刊スポーツ紙である『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、マティアッチの任命は「懐疑的」に受け止められているとし、次のように書いた。

「彼(マティアッチ)はそれに打ち勝つ必要があるし、断固たる姿勢で新しい職務に携わる必要がある」

さらに、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は44歳となるマティアッチが経験不足であると指摘。たとえ彼が市販車のマーケティングにおけるスペシャリストであるにせよ、彼のモータースポーツにおける唯一の経験はアメリカでのグランダム・シリーズだけだとしている。

だが、これらの意見に対し、モンテゼモーロは次のように反論した。

「私は、自分が強い信頼を置く若いマネジャーに委ねようと決心したのだ」

「的外れのコメントをたくさん読んだり聞いたりしたよ。例えば、マティアッチはエンジニアではない、というようなことをね。だが、我々は全員がフェラーリのエンジニアなんだ」

「私は、フェラーリ・ファミリーの一員である者に焦点を当てたかった。なぜなら我々には資質と技術を持つ大勢の人間がいるからだ」

さらに、モンテゼモーロは今回のマティアッチ任命に関しては、フェラーリの親会社であるフィアット・グループのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者との「完全なる合意」のもとに行われたものであることを明かしている。

フェラーリの新チーム代表となったマティアッチは、F1中国GPが開催される上海で、今週の金曜日(18日)にメディア関係者に紹介される予定になっている。

モンテゼモーロ自身は中国へ行く予定にはしていないものの、「大きな反響があると思っているよ」と語り、次のように締めくくった。

「我々は勝利するチームとして復活し、新たなルールによってこのスポーツが台無しにされることを防ぐつもりだ。我々にとってF1は人生そのものだからね」

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