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トッドFIA会長、F1新規則を再考か

2014年04月10日(木)19:37 pm

今年、施行されたF1新規則にチャンピオンチームのレッドブルが厳しい目を向けているのを受け、ジャン・トッドFIA会長は同チームの主張について「考える」姿勢を見せているという。

これは同チームのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士が語ったものだ。マルコは、数ある懸念材料の中でも第2戦マレーシアGPのピットストップ中に起きたアクシデントでダニエル・リカルドが厳しいペナルティを受けたことが、特に納得いかないといった表情だ。

「ダニエル(リカルド)には何の罪もない。あれは気の毒だよ」とマルコはオーストリア『Servus TV(セアヴスTV)』に語った。

前輪が外れかけた状態でピットアウトしたリカルドはレース中にペナルティを課せられた上、次の第3戦バーレーンGPで予選10グリッド降格の処分を受けている。

マルコは言う。「F1にはコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権がある。チームのポイントを減点すれば良いだろう。罰金という手もある」

「私が見たところ、あれは別に危険なマシンのリリースじゃない。発車するやダニエルから”車輪がグラグラしている”と無線連絡が来たからクルマを押し戻したまでだ。何の危険もない」

マルコにとっては、不格好な新ノーズ形状も気になるところ。安全上の理由といってFIAが冬のあいだに変更したものだ。

ところが開幕戦オーストラリアGP決勝のオープニングラップで、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)と小林可夢偉(ケータハム)が絡んでの追突事故が発生。後車のフロントノーズが前車のリア部分に「潜り込んだ」ことから、新ノーズはかえって危険であることが明らかとなった。

さらにマルコは、バーレーンGPでエステバン・グティエレス(ザウバー)がパストール・マルドナード(ロータス)に当てられて横転した事故も新しいノーズが原因だと指摘する。

「低いノーズが他車の下に潜ったら、当てられたクルマが浮き上がって横転するのは自明の理だ」と話すマルコ。

「残念ながら、車体に関する規則はシーズン中に変えられない。だが、来季に向けて素早い反応を見せる必要があるはずだ」

「この機会にノーズの見ためも、どうにかしたいところだ」と、マルコ。

そこで彼は、バーレーンGPでトッドをつかまえて懸念を伝えたという。

「彼はいくつかの問題で自身の見解を述べ、規則変更を要請に沿って実施できるか検討すると約束してくれた」とのことだ。

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