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井原慶子、WECとヨーロピアン・ル・マンシリーズに参戦決定

2014年04月04日(金)11:48 am

唯一の女性かつ、日本人ドライバーとして2012年、2013年とル・マン24時間レースを含む世界耐久選手権(WEC)に年間参戦してきた井原慶子は3日(木)、2014年シーズンのWECおよびヨーロピアン・ル・マンシリーズ(ELMS)に参戦すると発表した。

また、4月2日、3日にフランス・ポールリカール・サーキットで行われたELMS公式テストでは3番手のタイムをマークし、幸先の良いシーズンスタートをきった。

昨年所属したOAK(オーク)レーシングの関連チームであり、FIA(国際自動車連盟) GT選手権での優勝経験もあるラーブル・コンペティションが用意するモーガンのシャシーに、BMW製S65型を基に開発されたジャッドエンジンを搭載したLMP2マシンを駆る予定である。

4月19日にイギリス、シルバーストンで開催されるELMS開幕戦を皮切りに、「ル・マン24時間」(6月14~15日)、ELMSオーストリア戦(7月18日)、WEC「オースチン6時間」(9月20日)およびWEC「富士6時間」(10月12日)への参戦などが予定されている。

今シーズンは、レースへの参加以外にも、オークレーシングが行っている安全性を向上させた次世代シャシの開発にも参画する。

また、女性のモータースポーツへの進出を促進する目的でFIAが2012年に設立した「Women in Motorsports」委員会のアジア代表も継続する事が決定しており、日本を含むアジア地域で女性が活躍できる場を広げる活動を続けていく。さらに、レーシングドライバーの立場から安全等を議論するFIA「ドライバー・コミッション」の女性代表にも継続して選任され、同コミッションがIOCオリンピック委員会と連動して行っているアンチ・ドーピングのアンバサダーとして日本でも活動していく。

今シーズンのWECとELMS参戦に関して、井原は次のように語った。

「今シーズンの参戦に向けて応援してくださった日本のみなさまや、声をかけてくれたフランスの方々に大変感謝しております。 昨年のル・マン24時間レースでは、夜中にマシントラブルでリタイアしたので今年こそは完走し、表彰台に上りたいと思っています」

「所属するラーブル・コンペティションは、ル・マン24時間レースで何度も優勝経験があり、昨年のル・マン優勝マシンであるモーガン・シャーシーにBMW製のパワフルなエンジンを搭載したマシンで、昨日までフランスで参加した公式テストでは3番手のタイムをマークできました。昨年のWECでは表彰台にあと一歩というところだったので、富士スピードウェイのレースなどでは頂点を目指します」

「また、FIA評議会の一員として、日本のモータースポーツで女性が活躍する場をより広げられるよう活動していきます。今年も応援よろしくお願いいたします」

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